通算15年、子育てをしながら義理のご両親の介護に献身した時間が、彼女をブリリアントカットのダイヤモンドのように磨きました

第4回絆のワークショップにご参加下さった皆様と急用でご参加頂けなかった参加者様、本当にありがとうございました。

絆のワークショップが終わった後も、この日の話題をずっと考えていました。そして、たどり着いたわたしの答えが、「それがブリリアントカットになる条件なんだ」というものです。

ご存知と思いますが、人には巡り合わせや偶然で、不条理で、不公平で、理不尽な仕事を担わなければならない時もあります。報酬を頂ける仕事ならまだしも、家族の問題、特に介護となれば、担わざるを得ない状況に追い込まれることもあります。

その時、あなたはどうなさいますか？逃げますか？立ち向かいますか？これが今日の話題でした。

もちろん、正解はありません。わたしは、ある大切な友人を思い出していました。

彼女は妊娠・出産と同時に退職し、専業主婦となった時に義理のお母様が病に倒れ、治療を重ねた末に、自宅療養へ。選択の余地もなく、お舅さんと一緒に、自宅介護の日々が始まりました。

バイタル管理に清拭、ヘルパーさんや訪問医療の看護師さん・お医者様のスケジュール管理に、夜中の体位変換まで、誠心誠意の介護を成し遂げました。あの頃、「うちのお祖母ちゃん、床ずれがなくて、とっても綺麗な背中なのよ」が、彼女の自慢でした。

約10年後に義理のお母様は逝去なされ、一緒に介護してきたお舅さんもその4～５年後にご逝去。通算約15年を彼女は、子育てをしながら義理のご両親の介護に献身しました。優秀で有能な彼女は、不運な巡り合わせで人生を棒に振ったのでしょうか？

介護中は、終わりも見えず苦しい日々を過ごしていましたが、全て終えた彼女は、とても誇らしそうでした。わたしには、ブリリアントカットのダイヤモンドのように、彼女が見えました。

苦労も困難も、愚痴も怒りも、雄たけびも全て、57面体のカットに変えて、身体の中で光を複雑に屈折させて光り輝くブリリアントカットのような女性に変身していました。あの苦労、あの献身は、彼女がブリリアントカットになるための条件だったと思います。

今、不条理で不公平で理不尽な役割を引き受けて、困難に立ち向かっているあなたを、心から応援します。あなたはブリリアントカットになる途上にいらっしゃるのです。