ゆる~く心を鎮める方法を教えてくれる『コロナうつはぷかぷか思考でゆるゆる鎮める』
この本の著者、藤野智哉(ふじの・ともや)先生は、3歳から川崎病を患い、その後遺症で心臓に13ミリ大のコブが二つも残り、一生薬を飲み続けながら、いつ、死ぬかわからない人生を精神科医として生きていらっしゃいます。
このような状況をゆる~くぷかぷか生きていらっしゃる藤野先生が、『人生を楽にするぷかぷかのマインドを一緒に学んでいきましょう。』と呼び掛けている本をご紹介します。
『コロナうつはぷかぷか思考でゆるゆる鎮める - みんな不安。でも、それでいい』藤野智哉(ふじの・ともや)著、2020年6月発行、株式会社ワニブックス、定価1200円(+税)、ISBN978-4-8470-9928-1
この本は、191ページ。B6判で水色のカバーに藤野先生らしいイラストが描かれた、手に取りやすい雰囲気の本です。
内容は5章に分かれ、第1章では『「コロナうつ」を引き起こす10の要因』を説明し、第2章では『不安の正体を理解する』として、不安を知る具体的な方法も紹介されています。
第3章は、『コロナうつを鎮める10の思考』として、10の方法が提案されています。さらに第4章では、『大切な人がコロナうつになったら』として、接し方のポイントを解説。第5章は、『コロナを受け入れる思考』を説いて纏められています。
例えば、第2章の『不安の正体を理解する』では、こう書かれています。
『なぜ、コロナの蔓延する(した)世界は生きづらいのか?
それは、コロナウイルスに侵されているのは、人間の体だけでなく、心だからです。コロナウイルスが私たちの心の中に撒き散らした最悪の害悪は「不安」だと言うこともできるのです。(後略)』(44ページより引用)
そして、ネガティブな感情をすべて吐き出して、紙に書きだす方法や、深呼吸、運動をすること、日光を浴びることなど1ページから2ページの長さでテンポよく簡潔に説明してくださっています。
『私は不確かな毎日で不安に押しつぶされそうになったとき、患者さんにこう言うことがあります。「ぷかぷか浮かんでみたらどうでしょう」と。
目的地に向かって泳いで行こうと必死で頑張るから疲れるんです。
世界ではコロナが猛威を振るっていて、その中で今までと同じような毎日を過ごそうと思うこと自体に、無理があるんです。(後略)』(72・73ページより引用)と藤野先生から仰って頂けると、なんとなく安心します。
この本を読みながら、ぷかぷかと水面に浮かぶような、くつろいだ気分になってきます。
あなたもぷかぷかメソッドを身につけてみませんか?