水道管の耐震化は待てない?自宅介護家庭こそ知るべき『地盤リスク』と本当に必要な水の備え
酷暑の中で続く断水は、特にご家族の介護をなさっている方にとって、本当に厳しい日々だと思います。
8月20日現在の報道によると、上水道の断水戸数は約4,900戸まで減ってきたそうですが、一方で井戸水の濁りや枯水といった被害も約4,400戸にのぼるとのことです。
上水道の数値だけでは見えてこない「水の問題」が、今なお多くのご家庭で続いています。
地域によって水道の復旧に差が出る理由の1つが、「水道管の耐震化」が完了しているかどうかです。
実は、主要な自治体でも水道管の耐震化が100%完了している地域はまだありません。耐震化が進んでいる地域でも約74%、遅れている地域では20%台にとどまっています。
「もし今、我が家で水が止まったら…」
自宅介護では、清潔さを保つために「飲料水」と同じくらい「生活用水(雑用水)」が重要です。
万が一の時に困らないために、ご自宅周辺の「断水リスクの調べ方」と「生活用水の備え」をご紹介します。
⚠️ 介護家庭で水が止まると困る「リアル」
一般的な防災知識である「1人1日3L」は、あくまで飲むための水です。 自宅介護では、以下のように大量の「生活用水」が必要になります。
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排泄ケア:おしり洗浄、オムツ交換時の手洗い
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衛生管理:汚れた衣類やシーツの頻繁な洗濯
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身体ケア:体を拭く清拭(せいしき)、口腔ケア
水不足で衛生環境が悪化すると、被介護者の皮膚トラブルだけでなく、介護する側の精神的限界にも直結してしまいます。
我が家の「断水長期化リスク」をスマホで調べる方法
「うちの地域は断水が長引くタイプかしら?」と気になりますよね。
そこでおすすめなのが、公益財団法人 水道技術研究センターが公開している「全国耐震適合地盤判定マップ」です。
(※このマップは主に水道事業者向けに作成された専門データです。個別の水道管ではなく「土地の地盤リスクの傾向」を把握する参考になります)
【マップの色の見方(※1kmメッシュ表示の場合)】
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青色(耐震適合地盤エリア):地盤の耐震適合性が確認されている地域
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赤色(判定対象地盤エリア):揺れや液状化などのリスクを考慮する必要がある地域 (※表示を250mメッシュに切り替えると色分けの基準が変わりますのでご注意ください)
注意しておきたいポイント 実際の断水被害や復旧の早さは、地盤情報だけでなく「水道管そのものの耐震化率」や「周辺の被災状況」など複合的な要因に左右されます。
水道技術研究センターが「青色=復旧が早い」と断定しているわけではありません。けれど「我が家の地盤リスクの傾向」を正しく把握し、「念のため水を多めにストックしておこう」と備蓄目標を決めるための重要な判断材料になります。
(補足)もっと詳しく知りたい場合
防犯上の理由でネット公開はされていませんが、自治体の水道局窓口に行けば「水道管路図」で自宅前の管が耐震化されているか直接確認することも可能です。
「💡 高層マンションなら安心」という誤解の罠
大地震では、「沈下しない頑丈な高層マンション」と「役所が管轄する道路」をつなぐ水道管の接合部に、猛烈な引っ張りやねじれの力がかかります。
そのため、高層マンションだから安心と思い込んでいた水道管が、ぽっきりと折れて長期断水になる被害が過去の大地震で多発しています。
今日から始める!介護を守る「水と衛生」の備え3選
① 生活用水(雑用水)のストック
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お風呂の水を常に張り置いておく(※転倒・転落防止に注意)
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給水車から運ぶ用の「折りたたみ水タンク」やキャリーカートを準備
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賞味期限切れの飲料水も「生活用水」として保管
②「水を使わない」介護ケア用品の導入
③ トイレ対策は「多すぎるくらい」でちょうどいい
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非常用トイレ(凝固剤)は普段の1.5〜2倍を目安に備蓄
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下痢などの体調変化に備え、事前にどのタイプが使いやすいか試しておく
まとめ
地下に埋まっている水道管の耐震化にはどうしても時間がかかります。
だからこそ「我が家の地盤リスク」を正しく知って備蓄を進めることが、大切なご家族とあなた自身の生活を守る一番の近道です。
蛇足ですが、洗浄フォームの良い香りは、お世話をするあなたの気持ちも癒してくれます。
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