要注意!配偶者が高血圧症・糖尿病・脂質異常症だとあなたも危険!

要注意!配偶者が高血圧症・糖尿病・脂質異常症だとあなたも危険!

要注意!配偶者が高血圧症・糖尿病・脂質異常症だとあなたも危険!(asotdanaによるPixabayからの画像)

あなたのパートナーは、高血圧症か糖尿病か、脂質異常症ですか?その場合には注意が必要です。これは、筑波大学の研究チームがご夫婦86,941組を対象に夫が生活習慣病(高血圧症・糖尿病・脂質異常症)で治療を受けている場合、妻が同じ病気で治療を受ける関連性を調べた結果です。この調査結果をご紹介します。

筑波大学医学医療系ヘルスサービス開発研究センターの田宮菜奈子教授らのグループは、2016年国民生活基礎調査の匿名データを2次利用し、夫と妻が生活習慣病で治療を受けている関連性を分析なさいました。

夫婦共に40歳以上の86,941組の夫婦を対象とし、夫婦の居住場所や経済状況、妻の年齢・学歴・飲酒・喫煙・他の疾患での治療の有無の影響を調整した上で比較されています。

この調査では、調査項目の高血圧症・糖尿病・脂質異常症は生活習慣病です。生活習慣病の発症には、遺伝と生活習慣の両面が関連します。ご夫婦には遺伝的つながりがない場合が多いので、この調査結果から生活習慣の影響を推測できます。

要注意!配偶者が高血圧症・糖尿病・脂質異常症だとあなたも危険!

要注意!配偶者が高血圧症・糖尿病・脂質異常症だとあなたも危険!(pasja1000によるPixabayからの画像)

その結果は以下の通りです。

夫が高血圧、糖尿病、脂質異常症で治療を受けている妻が同じ病気で治療を受ける相対リスク(調整後オッズ比)は、夫がその病気で治療を受けていない妻と比べると

夫が高血圧症の場合   1.8倍

夫が糖尿病の場合    1.5倍

夫が脂質異常症の場合  2.6倍

このように妻が同じ病気になる可能性が高いそうです!調整後オッズ比の説明が難しくてわたくしではできませんが、とにかくリスクが高いということです。

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要注意!配偶者が高血圧症・糖尿病・脂質異常症だとあなたも危険!(melissaleighstanleyによるPixabayからの画像)

夫の治療の有無別、妻が治療を受けている割合

夫の治療の有無別、妻が治療を受けている割合(筑波大学プレスリリースより転載)

上のグラフは、妻が治療を受けている割合を、夫が高血圧症・糖尿病・脂質異常症であるか、無いかで比較し、40代・50代・60代・70代・80代以上にグループわけしたものです抹茶色の棒グラフは、夫がその病気でない場合オレンジ色の棒グラフは夫が妻と同じ病気の場合です。

特に夫が脂質異常症の場合、妻も脂質異常症にかかりやすい状況です。抹茶色の短い棒グラフとオレンジ色の長い棒グラフの長さの違いがリスクを表現しています。

また、年齢が上がるほど、生活習慣の影響が表れて、夫と同じ高血圧や脂質異常症になりやすいことも分かります。

パートナーが高血圧症・糖尿病・脂質異常症の皆さま、このようにあなたが高血圧症・糖尿病・脂質異常症にかかってしまうリスクは高いです

パートナーの治療と生活習慣の改善はもちろんのこと、どうかあなたが発症しないうちに、ご自身の食事や運動の生活改善と早期発見のために健康診断の受診をお願いします。より健やかな明日のために。

要注意!配偶者が高血圧症・糖尿病・脂質異常症だとあなたも危険!

要注意!配偶者が高血圧症・糖尿病・脂質異常症だとあなたも危険!(_Alicja_によるPixabayからの画像)

《参照》

筑波大学 「夫婦は同じ生活習慣病になりやすい 〜40歳以上の8万7000組を解析〜」http://www.tsukuba.ac.jp/attention-research/p202008031000.html

筑波大学プレスリリース「夫婦は同じ生活習慣病になりやすい」http://www.tsukuba.ac.jp/wp-content/uploads/20200731sugiyama-1.pdf

以上

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要注意!配偶者が高血圧症・糖尿病・脂質異常症だとあなたも危険!(rottonaraによるPixabayからの画像)

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