家事・育児は時給換算でいくら?(後編)
前回に続き、「女性の活躍に関する意識調査2020」(ソニー生命保険株式会社)の調査の中で専業主婦(293名)に伺った、生活や仕事に関する意識をご紹介します。https://www.sonylife.co.jp/company/news/2020/nr_201027.html#sec2
◆生活や仕事に関する意識について(対象:専業主婦293名)
- 老後の生活が心配だ 72.7%
- 子育て後の再就職は厳しい 65.2%
- 現在の生活に満足している 58.4%
- 専業主婦は苦労が多いと思う 56.7%
- 本当は外に働きに行きたい 28.3%
これらの設問に対する年代別の回答分析は発表されていません。けれど、6割以上の女性が、子育て後の再就職の厳しさを感じていらっしゃいます。人出不足や女性の活躍をうたいながら、現実はしょっぱいです。
また、最後の「本当は外に働きに行きたい」の設問に対して、「どちらともいえない」方が27.0%、「そう思わない」方が44.8%です。あなたはどう感じていらっしゃいますか?
◆どのような働き方や制度が職場にあれば良いと思うか?(対象:全1000名)
- 時短勤務 45.7%
- 在宅勤務 41.5%
- 週休3日 40.9%
- フレックス制 34.4%
- 社内保育園 32.4%
◆今年の4月以降、家事・育児の負担は軽くなったか?(対象:既婚の有職女性で、今年の4月以降に配偶者が在宅勤務を行った人(73名))
- 軽くならなかった 84.9%
- 軽くなった 15.1%
このように女性の負担が重すぎるから、専業主婦の方が外で働きたいと考えないのかもしれません。けれど、原因はパートナーの理解欠如です。教育的指導でこの比率は逆転可能と思われませんか?
では、この新型コロナの影響で突如広まった在宅勤務(テレワーク)について、外で働く女性はどう考えていらっしゃるのでしょうか?
◆在宅勤務(テレワーク)が普及すると、女性の活躍は進むと思うか?(対象:有職女性594名)
- そう思う 20代 59.7%
- 60代 58.0%
- 40代 55.9%
- 30代 55.5%
- 50代 48.4%
新型コロナウイルスの影響で、在宅勤務(テレワーク)が増えています。まだパートナーの理解欠如のために、家事・育児の負担は減っていないようですが、それは今後の教育や指導(調教?)次第でしょう。最後に、会社の実情と女性の希望が浮かび上がる設問をご紹介します。
◆自身の勤め先で、女性の活躍支援のために行ってほしいことは? (対象:有職女性594名)
- 子どもの年齢に応じた短時間勤務制度の導入 20.0%
- 子育て関連の費用補助 18.7%
- 長時間労働の是正 17.7%
- 在宅勤務制度の導入 15.8%
- 女性管理職の積極的な登用 13.3%
◆自身の勤め先で、女性の活躍支援のために行われていること? (対象:有職女性594名)
- 子どもの年齢に応じた短時間勤務制度の導入 18.2%
- 女性管理職の積極的な登用 11.4%
- 女性採用比率の増加 11.3%
- 長時間労働の是正 10.9%
- 在宅勤務制度の導入 8.9%
約2割の方の会社しか、「子どもの年齢に応じた短時間勤務制度の導入」を行っていないことが分かります。「女性管理職の積極的な登用」に至っては、たったの1割です。
けれど新型コロナの影響で、某銀行は週休3日制を導入するそうですし、まだまだ在宅勤務(テレワーク)も続くでしょう。これは、わたくしたち女性にとって好機だと思われませんか?
戦うも良し、会社を利用するも良し、あるいは、ぼんくらの会社に従うも良し。あなたご自身が納得し、”イキイキ”と活躍なさることを心から応援しています。
《参照》
ソニー生命 ニュースリリース(2020年度)女性の活躍に関する意識調査2020https://www.sonylife.co.jp/company/news/2020/nr_201027.html#sec2
以上