医師・メディカルスタッフの約8割が、認知症は一般に正しく理解されていないと回答
日本認知症予防学会の医師・メディカルスタッフの約8割が、認知症について一般には正しく理解されていないと感じているそうです。また、医師・メディカルスタッフの約8割が、食や食成分が認知機能改善に効果があると思うと回答しています。この「食と認知機能」に関する意識調査の結果をご紹介します。(プレスリリース「食と認知機能に関する意識調査の結果発表 」https://www.dreamnews.jp/press/0000222386/)
この調査は、日本認知症予防学会学会員380名(医師:102名 メディカルスタッフ:278名)と一般の30代、40代、50代、60代、70代以上の男女各103名ずつの1030名を対象に、2020年3-4月にWeb調査で行われました。
その結果、認知症への理解度について一般の方と医師・メディカルスタッフの間で大きなギャップがあることが判明。
A.一般の方へ:認知症(アルツハイマー含む)についてどのくらい知っていますか。
- あまり知らない 47.0%
- よく知っている 41.4%
- 大変よく知っている 6.7%
- どちらとも言えない 3.2%
- 全く知らない 1.7%
B.医師・メディカルスタッフへ:認知症は一般に正しく理解されていると思われますか。
- 正しく理解されていない 82.4%
- わからない 10.8%
- 正しく理解されている 6.8%
つまり、一般人の5割弱は認知症を知っていると思っていますが、医師・メディカルスタッフの8割は正しく理解していないと感じています。さらに次の設問で、認知症への捉え方の違いが分かります。
C.全員に:自分自身が最もなりたくない病気は何ですか。(上位3点のみ)
《一般の方の回答》
- 認知症(アルツハイマーを含む) 47.6%
- がん 38.5%
- 脳血管疾患 4.9%
《医師・メディカルスタッフの回答》
- 認知症(アルツハイマーを含む) 35.0%
- がん 25.8%
- 脳血管疾患 18.9%
上のA・B・Cの設問と回答から、わたしのような一般人は認知症(アルツハイマーを含む)について正しく理解していないため、過剰に怖がっているという姿が浮かび上がります。さらに、このような差も出ています。
D. 食や食成分が認知機能改善に効果があると思いますか。
《一般の方の回答》
- 思う 54.6%
- どちらともいえない 39.3%
- 思わない 6.1%
《医師・メディカルスタッフの回答》
- 思う 77.1%
- どちらともいえない 21.6%
- 思わない 1.3%
日本認知症予防学会学会員の医師やメディカルスタッフの約8割が、食や食成分が認知機能改善に効果があると回答なさっていることに驚きました。やはり、認知症(アルツハイマーを含む)についての最新で正しい情報がわたしに欠けているのだと実感します。
今後はもっと、食と認知機能について注目し、ご紹介に努めたいと思います。
《参考》
☆プレスリリース「食と認知機能に関する意識調査の結果発表 ~ 食や食成分による認知機能改善効果を期待する人が5割以上 ~」https://www.dreamnews.jp/press/0000222386/
☆一般社団法人 日本認知症予防学会 http://ninchishou.jp/
☆食から認知機能について考える会 https://shoku-ninchi.org/
以上