先輩方の実体験や意見が貴重な入門書『「家族介護」のきほんー経験者の声に学ぶ、介護の「困り事」「不安」への対処法』

先輩方の実体験や意見が貴重な入門書『「家族介護」のきほんー経験者の声に学ぶ、介護の「困り事」「不安」への対処法』

先輩方の実体験や意見が貴重な入門書『「家族介護」のきほんー経験者の声に学ぶ、介護の「困り事」「不安」への対処法』(Mariya 🌸🌺🌼によるPixabayからの画像)

新型コロナウイルスの感染状況もやっと下降傾向になってきました。あなたのご家族やご友人など親しい方々はご無事ですか?コロナが落ち着くと入れ替わりに訪れるのが、高齢者の虚弱化や認知症状の進行です。「介護が始まったらどうしよう?!」と恐れているあなたに入門書をご紹介します。

『「家族介護」のきほんー経験者の声に学ぶ、介護の「困り事」「不安」への対処法(はじめての在宅介護シリーズ)』NPO法人介護者サポートネットワークセンター・アラジン著、2021年11月発行、発行所:株式会社翔泳社、定価1,500円+税、ISBN978-4-7981-7282-8

先輩方の実体験や意見が貴重な入門書『「家族介護」のきほんー経験者の声に学ぶ、介護の「困り事」「不安」への対処法』

先輩方の実体験や意見が貴重な入門書『「家族介護」のきほんー経験者の声に学ぶ、介護の「困り事」「不安」への対処法』( Alois GrundnerによるPixabayからの画像)

この本の特徴は、著者がNPO法人という点です。NPO法人アラジンは、2001年から主に都内で認知症などの家族を介護する人たちの相談にのり、サポートする活動を続けています。介護者のための電話相談や訪問相談実母を介護する娘さん向けの「娘サロン」実母を介護する息子さん向けの「息子サロン」。行政からの受託事業で、新宿区「ほっと安心カフェ」、港区「ちょこっと立ち寄りカフェ」、目黒区「コミュニティカフェあおば」などの幅広い活動実績を基に『「家族介護」のきほん』は書かれています。

1. 本のサイズと構成

*本の大きさは、縦21㎝、横18.3㎝、厚み1.2㎝。

*文字は囲み部分は細かいですが、本文の文字は新聞くらいの大きさで、1行16文字の3段組で読みやすいです。

*黒と赤の2色刷り。

*イラストや4コマ漫画も活用されていて、堅苦しさはありません。

*内容は4章に分かれています。

第1章:自分を犠牲にしない、けれど、後悔しないための在宅介護の考え方

第2章:在宅介護・遠距離介護を始めるまでの流れとポイント

第3章:「介護の困った」の乗り切り方(先輩からのアドバイス)

第4章:自分の心と体を追い込まないために

先輩方の実体験や意見が貴重な入門書『「家族介護」のきほんー経験者の声に学ぶ、介護の「困り事」「不安」への対処法』

先輩方の実体験や意見が貴重な入門書『「家族介護」のきほんー経験者の声に学ぶ、介護の「困り事」「不安」への対処法』(PetraによるPixabayからの画像)

2. 23項目もの「先輩ケアラー(介護者)の声」がとても参考になる

ネットで探せば「介護準備で事前に確認したいポイント」なんて記事はすぐに見つかります。でも内容別に体験談を分け、さらに「50代女性、77歳の親を介護、介護歴4年」といった背景情報まで明記してある記事や本はありません。

下記が項目の一部です。

介護で感じる負担と不安(P14~17)

もしかして「認知症?」と気づいたきっかけ(P38~39)

認知症の受診。うちの場合はこれで「うん」と言ってくれた(P42~43)

介護サービスを利用したいのに本人が拒否する(P84~85)

心が折れそうになった要介護者のひとことや行動(P113~115)

私の心の癒し方(P125~127)

認知症による幻視へのとまどいなど(P129~131)

介護初心者だったころの自分にかけてあげたい言葉(P144~149)

先輩方の実体験や意見が貴重な入門書『「家族介護」のきほんー経験者の声に学ぶ、介護の「困り事」「不安」への対処法』

先輩方の実体験や意見が貴重な入門書『「家族介護」のきほんー経験者の声に学ぶ、介護の「困り事」「不安」への対処法』(Arnes BuricによるPixabayからの画像)

3.介護歴1~25年の先輩たちが介護初心者だった頃の自分にかけてあげたい言葉とは?

介護者サポートネットワークセンター・アラジンがNPO法人として約20年活動しつづけている実績と実態を熟知している実力が、内容のまとめ方にあらわれています。第2章の「在宅介護・遠距離介護を始めるまでの流れとポイント」では、地域のボランティアグループやNPO法人のサービスの利用も紹介しています。ネットの纏め記事ではほとんど触れませんが、訪問介護や訪問入浴など訪問系サービスの活用が、介護者の負担感減少に大きくかかわると言われています。まさに、痒い所に手が届く内容です。

それ以上に素晴らしい点が、介護の先輩たちの言葉です。ほんの一部をご紹介します。

介護の苦労は体験者にしかわからない

(前略)私は助言がほしいのではなく、話がしたいだけ。助言はストレス。まったく経験のない人の「大変でしたね」の言葉に重みなし。体験者の言葉には救われる。言葉の重みを感じます。経験しないとわからないことがあるのだと思う。(60代女性、96歳の親を介護、介護歴11年)』(P145より引用)

苦労の末に気持ちに寄り添ってくれるケアマネジャーと出会えた

(前略)介護がはじめての方へ:つらいことがあっても、あきらめないで。あなたをわかってくれる人にきっと出会えます仕事をしながら一人で在宅介護を続けたい方へ:あなたを大事にしなさい。一人では無理と、施設を勧められることがほとんどですが、あなたの気持ちに寄り添ってくれるケアマネジャーとデイサービスに出会えれば、在宅で介護できます。(50代女性、93歳の親を介護、介護歴5年)』(P147より引用)

この続きはぜひ、この本をご覧ください。

先輩方の実体験や意見が貴重な入門書『「家族介護」のきほんー経験者の声に学ぶ、介護の「困り事」「不安」への対処法』

先輩方の実体験や意見が貴重な入門書『「家族介護」のきほんー経験者の声に学ぶ、介護の「困り事」「不安」への対処法』(PetraによるPixabayからの画像)

☆NPO法人介護者サポートネットワークセンター・アラジン http://arajin-care.net/

☆株式会社翔泳社 「家族介護」のきほん 経験者の声に学ぶ、介護の「困り事」「不安」への対処法(はじめての在宅介護シリーズ)https://www.shoeisha.co.jp/search?search=%E3%80%8C%E5%AE%B6%E6%97%8F%E4%BB%8B%E8%AD%B7%E3%80%8D%E3%81%AE%E3%81%8D%E3%81%BB%E3%82%93

以上

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