全国の60歳~79歳1,000人を調査した結果、6割近くが「フレイルリスクが比較的高い傾向」と判明!(後編)
ソフトバンク株式会社が、コロナ禍でどのような生活習慣のシニアが健康を維持し、逆にどのような生活習慣のシニアが「フレイルリスクが高い状態」となっているのかを調査しました。その結果、運動不足だけでなく、「コミュニケーション量の低下」や「意欲の低下」もフレイルリスクに影響していることも明らかになりました。4月7日の前編に続き、後編を紹介します。
5.フレイルリスクの低いシニアの約半数は「充実している」が、フレイルリスクの高いシニアの3人に1人が「億劫だったり面倒くさいと感じることが多い」!
さらに、最近の気分について質問をしています。
*フレイルリスクが高いグループ(422人)
元気で毎日楽しい 8.5%
やることが沢山あって充実 10.7%
変化がなく、何かしようと思っても中々動き出せない 22.1%
億劫だったり、面倒くさいと感じることが多い 34.7%
気力がわかない 27.1%
*フレイルリスクが低いグループ(317人)
元気で毎日楽しい 39.6%
やることが沢山あって充実 47.4%
変化がなく、何かしようと思っても中々動き出せない 4.5%
億劫だったり、面倒くさいと感じることが多い 5.0%
気力がわかない 3.1%
フレイルリスクの程度によって気分や気力にも大きな違いが出ていることがわかります。
6.フレイルリスクの高いシニアの3人に1人以上が、コロナが収束しても「やりたいことは特にない・やりたいことがわからない」!
今年の5月8日から新型コロナウイルスがインフルエンザと同様の扱いとなり、規制や自粛も解除されます。このコロナ収束後にやりたいことは何か、尋ねました。
*フレイルリスクが高いグループ(422人)
国内旅行 49.5%
海外旅行 12.3%
友人・家族との食事会 24.9%
美術館・映画館などに行く 20.5%
スポーツ 5.7%
特にない・わからない 37.2%
*フレイルリスクが低いグループ(317人)
国内旅行 61.4%
海外旅行 21.3%
友人・家族との食事会 44.3%
美術館・映画館などに行く 33.6%
スポーツ 15.6%
特にない・わからない 17.8%
フレイルリスクの高いシニアの3人に1人以上がコロナ収束後も「やりたいことが特にない・やりたいことがわからない」と回答しており、楽しみを見つける意欲が湧かなくなっている様子がうかがえます。
7.フレイルリスクが低いシニアは「楽しみを自主的に見つけていく意欲」が高い!
そしてライフスタイルに関するアンケート調査も行ないました。
*フレイルリスクが高いグループ(422人)
家族や知人など、誰かと暮らしている 54.9%
近所に友達がいて一緒に遊ぶことが多い 4.7%
ペットや植物など育てているものがある 22.1%
毎日欠かさず行っている日課がある 28.7%
料理をして食べることが好きだ 12.0%
一日の計画を大まかに立てて行動している 19.9%
日頃スマホを使って調べ物や連絡を取り合っている
26.5%
電話・ネット・SNSでやり取りしている友人がいる
24.9%
*フレイルリスクが低いグループ(317人)
家族や知人など、誰かと暮らしている 75.1%
近所に友達がいて一緒に遊ぶことが多い 21.3%
ペットや植物など育てているものがある 41.7%
毎日欠かさず行っている日課がある 62.3%
料理をして食べることが好きだ 35.5%
一日の計画を大まかに立てて行動している 41.7%
日頃スマホを使って調べ物や連絡を取り合っている
45.3%
電話・ネット・SNSでやり取りしている友人がいる
41.9%
フレイルリスクの低いシニアは「毎日欠かさず行っている日課がある」「日頃スマホを使って調べ物や連絡を取り合っている」「電話やインターネットSNSでやり取りしている友人がいる」という生活を送っている様子が浮かび上がります。そこには「億劫さ」や「面倒」ではなく、自主的に友人との交流機会を創り、様々なことに興味関心を抱いて「日常に楽しみを自主的に見つけていく意欲」が高いライフスタイルがあります。
8.フレイル対策の専門家 筑波大学 山田実教授による解説
ソフトバンク株式会社のプレスリリースでは、調査結果の最後にフレイル対策の専門家 筑波大学 山田実教授による解説があります。この解説の一部を引用します。
『★フレイル対策の方法として、どのようなものがありますか?
研究の中で分かっていることは、「運動」「栄養」「社会参加」という3つの要素が非常に重要ということです。「運動」はもちろん、「栄養」は特にタンパク質をしっかり摂取することが重要と言われています。
また人との交流をしっかり取っていくことも結果としてフレイル対策に繋がっていくと考えられています。
例えば「運動していないからしたほうがいい」と無理をしてフレイル対策をしていくというのは長続きさせるのが非常に難しいため、無意識で行えるフレイル対策を推奨しています。無意識でのフレイル対策というのは、生活の中で様々な楽しみを見つけて積極的に外に出て行っていただくといったことを指します。
外出することで結果的に身体を動かし、お腹も空くので栄養も摂取することになり、無意識のままフレイル対策ができている状態に近づけると考えています』
年齢を重ねるごとに、実年齢よりも個人差が際立つことを感じていましたが、この調査結果に驚きました。プレスリリースでは、シニアのフレイル対策をサポートするスマホの新商品紹介がありますが、もっと詳細を知りたい方は下のアドレスからご覧ください。
フレイルが要介護に悪化しないように、あるいはフレイルから健康状態に戻れるよう、いち早く状況を把握して、対策を講じることができるよう祈っています。シニア世代と一緒に外出しましょう!
☆【調査概要】〈シニア世代の健康に関する調査〉
調査名:「シニア世代の健康に関する調査」
調査期間:2023年2月25日(土)~ 26日(日)
調査対象:全国の60歳~79歳 男女1000人
調査方法:ウェブ定量調査
☆【調査レポート】シニアの健康問題、解決すべきは❝運動不足❞だけではない!?フレイルリスクが高いシニアの約半数が、家族以外の知人と1カ月以上も会わない生活を送っていることが判明!https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000122.000013746.html
☆ソフトバンク株式会社 https://www.softbank.jp/
☆フレイル対策アプリ搭載 かんたんスマホ3登場! https://www.ymobile.jp/sp/over60otoku/
以上