何十回も同じ質問を繰り返すのは、認知症の不安が膨れあがって、不安に踊らされているのかも?!(中編)
7月12日前編では、認知症にかかったNさんが不安にかられて苦しむ本音を紹介し、認知症にかかった脳が「不安」を生みやすい理由を説明しました。この中編では、薬を使わない「不安」への対応方法と治療方法を紹介します。
3.「不安」に対する薬を使わない対応方法と治療方法
ここからは水上勝義先生が2020年に発表なさった論文「不安とその対応」(特集 BPSDとその対応)、臨床精神医学 第49巻第12号(*6)から対応方法と治療方法を分かりやすくご紹介します。
わたしたちの体は、老化によって全身の機能が低下します。そのため、薬が効きにくくなると同時に副作用が起こりやすくなります。このようなシニアの体の特徴から、薬を使わない対応策が最上で、最初に試す方法です。
「薬で治るなら、そっち方が楽でいい」と考えがちですが、まずは以下の対応方法や治療方法を試してください。
対応方法:「不安」に陥りやすいご本人の心理状態を理解して、「不安」を和らげる声かけや対応を工夫する
☆最初に「誉め言葉」や「感謝の言葉」から始める
例:ドライフラワーに水やりした時は「ありがとうございます、お花に水をあげてくださって。後はわたしがやっておきますね。」そして、水やりをされたら困るドライフラワーは撤去します。
☆言うことが間違っていても、同情や共感を示す
例:お金がなくなったと騒いだ時は「まあ、大変。困りますよね。わたしも一緒に探します」
☆否定や訂正はしないで、あやまる
例:食べたばかりのお昼ご飯を食べていないと言われた時は「ごめんなさい。今ご飯を作ってますから、もうちょっと待ってください。」そして違う作業、例えばタオルたたみなどをお願いして、ご本人の気持ちを他に逸らします。
☆大事な予定や質問された事はホワイトボードに記入して、質問された度に、そのホワイトボードを指し示し、見ることを習慣づける
例:時計の針は読めなくなるので、時計はデジタル表示に変える。そして、時間を聞かれたらデジタル時計を指し示します。今日の予定を質問された時は、1日の予定をホワイトボードに記入しておき、それを何回でも指し示します。
☆スマホなどに生成AIを設定し、認知症のご本人のスケジュールや趣味、家族の情報などを入力して、質問はAIに尋ねてもらう
例:YouTube 「認知症ポジティブおばあちゃん」の【認知症記憶障害】これが認知症介護者を苦しめる実際の映像だ/認知症介護の苦悩を解決する生成AIはここまできた/https://www.youtube.com/watch?v=HkU2TDZcomk
この動画で見たのですが、生成AIが設定されたスマホに向かって認知症のおばあちゃまが、自分の予定を何度も質問していました。この方法も、ご本人が嫌がらないでスマホにむかっておしゃべりできれば、使えそうです。
☆ボランティアサービスなどを利用して、認知症のご本人への傾聴・受容を傾聴ボランティアにお願いする
例:社会福祉協議会はボランティアセンターを運営しているので、ホームページで様々な情報を公開しています。例えば、千葉市ボランティアセンターでは傾聴ボランティアグループ一覧をチェックできます。活動内容や・活動日・時間などがわかるので、よさそうな団体を探して問い合わせてみてはいかがでしょうか?
都道府県・指定都市社会福祉協議会のホームページ(リンク集)https://www.shakyo.or.jp/network/kenshakyo/index.html
☆家族が24時間の心労をリフレッシュできるように、ショートステイなどを活用する
例:24時間緊張状態が続き疲れがピークに達している状態で、「お金を盗られた」と言われたら「ありがとう」や褒め言葉はもちろん、嘘でも「ごめんなさい」なんて言えるはずがありません。
介護しているあなたが、4人に1人は罹ってしまうとも言われる「介護うつ」(*7)や「自律神経失調症」(*8)などで身体を壊さないために、認知症のご家族をショートステイに預けて、ゆっくりと休んでください。1週間も預けて顔を見ないでいれば、疲れ切った心身は元気を取り戻し、預けた家族の様子が気になります。
担当のケアマネジャー、地域包括支援センターなどに相談して、手続きや利用方法を教えてもらってください。
治療方法①:音楽療法
『音楽を聴くとリラックスできる、活力が出てくる、自然に体が動く、音楽を聴くと曲にまつわる過去の記憶が鮮やかによみがえる、このような誰もが経験しているような音楽の作用を治療に用います。
認知症に対する音楽療法の効果は国内外の治療研究で示されており、特にBPSDに対して効果があると報告されています。
京都医療センターでは認知症の人が音楽を通して楽しく生き生きと自分を表現しコミュニケーションを取りあう、そんな力を引き出し維持することを目指して音楽療法を行っています。』京都医療センター(*9)のホームページより
このように音楽療法には効果があり、実施している病院や施設があります。下に音楽之友社のホームページから音楽療法をおこなっている病院および施設一覧表(PDF)のアドレスを引用します。音楽療法を見学できる病院や施設もありますので、ご覧ください。
☆音楽療法を実施している病院(2021年10月更新)https://www.ongakunotomo.co.jp/web_content/onryo_hiroba/pdf/2021_10_ongakuryoho_byoin.pdf
音楽之友社(*10)が、2017年度に実施したアンケートに基づき、公開可能な項目を掲載した一覧表(PDF)です。地域別に、病院名・音楽療法実施診療科・病院の所在地/TEL/FAX/URL・音楽療法実施スタッフ・頻度・スタッフ雇用数・見学の有無が表示されています。
☆音楽療法を実施している施設(2023年2月更新)https://www.ongakunotomo.co.jp/web_content/onryo_hiroba/pdf/2023_02_ongakuryoho_shisetsu.pdf
音楽之友社(*10)が、2017年度に実施したアンケートに基づき、公開可能な項目を掲載した一覧表(PDF)です。地域別に、施設名・音楽療法対象者・施設の所在地/TEL/FAX/URL・音楽療法実施者の資格・(1人あたりの実施)頻度・スタッフ雇用数・見学の可否が表示されています。
☆また、楽器演奏や合唱に参加したり、認知症のご本人が好きな曲や静かな曲をBGMとして流しても効果があるそうです。
治療方法②:認知行動療法(CBT)
『認知療法・認知行動療法は、認知に働きかけて気持ちを楽にする精神療法(心理療法)の一種です。認知は、ものの受け取り方や考え方という意味です。ストレスを感じると私たちは悲観的に考えがちになって、問題を解決できないこころの状態に追い込んでいきますが、認知療法では、そうした考え方のバランスを取ってストレスに上手に対応できるこころの状態をつくっていきます。』国立研究開発法人 国立精神・神経医療研究センター 認知行動療法センター(*19)のホームページより
認知行動療法を受けるには:
*まずは近くの精神科や心療内科で診察を受けていただき、主治医の判断で院内外の認知行動療法(CBT)の専門家に紹介になることが多いようです。診察の時に相談なさってください。
*どこの医療機関でも必ず認知行動療法(CBT)が受けられるわけではありません。認知行動療法(CBT)を受けられる機関でも、特定の認知行動療法を専門にしているなど、特徴があります。また、医療機関以外でも、精神科や心療内科と連携しながら認知行動療法(CBT)を提供しているカウンセリング機関もあります。
*認知行動療法(CBT)を受けられるかについては、料金や健康保険の適用の有無、回数や治療期間などと一緒に、ホームページ等で情報を得たり、事前に問い合わせて確認なさったほうがよいでしょう。
音楽療法とは違い認知行動療法(CBT)は、誰でも受けられる治療ではありません。けれど、精神科や心療内科にかかっていらっしゃるのなら、主治医の先生に相談なさってはいかがでしょうか?
以上が認知症の方が抱く「不安」を和らげる、薬を使わない対応・治療方法です。次回、7月26日の後編では、「薬が効きにくく副作用が出やすいシニアの体の特徴」と「「不安」を治療する薬物療法」、そして「「認知症専門医」の見つけ方」を紹介します。
謝辞:水上勝義先生と「認知症の人と家族の会」と「認知症フォーラムドットコム」の皆さまをはじめ、認知症の臨床・研究・介護に従事なさっていらっしゃる全ての皆様に感謝するとともに、認知症の患者さんとご家族がより良い時間を過ごせますよう、すべての医療・介護従事者の皆さまの益々のご活躍・ご発展を祈念します。
補注
*1:「認知症の人と家族の会:認知症になっても仲間がいる、介護でつらい思いをしているのは自分だけではないとの思いを力に、仲間や支援者とつながり、孤立することなく、認知症とともに生きること。これは、どんなに認知症に対する社会的理解や支援が進んでも、変わらぬ大切なこととして、「家族の会」が1980年の結成以来持ち続けてきた目標です。」https://www.alzheimer.or.jp/
*2:「認知症フォーラム.com:認知症フォーラムドットコムは、認知症の最新情報を独自の取材動画や記事で配信しております。認知症になっても、自分らしく生きられる社会の実現、本人の意思が尊重されることが現代社会の課題となっています。当サイトでは、認知症に関わる全ての方に役立てていただくために、専門家の解説や動画を通じ、「本人の心の声」を届けていきます。」https://www.ninchisho-forum.com/
*3:当事者シリーズ:認知症になっても、自分らしく生きられる社会の実現、本人の意思が尊重されることが現代社会の課題となっています。「医療」や「介護」の対応だけでなく、認知症になった本人や家族が希望をもって暮らすための支援が重要なのです。https://www.ninchisho-forum.com/tokusyuu/person/
☆当事者シリーズ「認知症と言われて」~本人・家族が語る 日々の暮らし~<シリーズ1> 中西栄子さん母娘の葛藤」京都市 (日本語版)https://www.ninchisho-forum.com/tokusyuu/person/n_007_01.html
☆当事者シリーズ「認知症と言われて」<シリーズ2>〜明日の光景を見つめて〜「おばあちゃんは おばあちゃん!」〜中西栄子さん・京都〜https://www.ninchisho-forum.com/tokusyuu/person/n-097_01.html
*4:「セロトニン:脳内の神経伝達物質のひとつで、ドパミン・ノルアドレナリンを制御し精神を安定させる働きをする。必須アミノ酸トリプトファンから生合成される脳内の神経伝達物質のひとつです。視床下部や大脳基底核・延髄の縫線核などに高濃度に分布しています。
他の神経伝達物質であるドパミン(喜び、快楽など)やノルアドレナリン(恐怖、驚きなど)などの情報をコントロールし、精神を安定させる働きがあります。セロトニンが低下すると、これら2つのコントロールが不安定になりバランスを崩すことで、攻撃性が高まったり、不安やうつ・パニック症(パニック障害)などの精神症状を引き起こすといわれています。近年、セロトニンの低下の原因に、女性ホルモンの分泌の減少が関係していることが判明し、更年期障害と関わりがあることが知られるようになりました。」厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト eーヘルスネット https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/heart/yk-074.html#:~:text=%E3%82%BB%E3%83%AD%E3%83%88%E3%83%8B%E3%83%B3%EF%BC%88%E3%81%9B%E3%82%8D%E3%81%A8%E3%81%AB%E3%82%93%EF%BC%89&text=%E5%BF%85%E9%A0%88%E3%82%A2%E3%83%9F%E3%83%8E%E9%85%B8%E3%83%88%E3%83%AA%E3%83%97%E3%83%88%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%B3%E3%81%8B%E3%82%89%E7%94%9F,%E5%AE%89%E5%AE%9A%E3%81%95%E3%81%9B%E3%82%8B%E5%83%8D%E3%81%8D%E3%81%8C%E3%81%82%E3%82%8A%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82
*5:「ノルアドレナリン:交感神経の情報伝達に関与する神経伝達物質。副腎髄質から分泌されるホルモンの1つでもある。ノルアドレナリンとは、激しい感情や強い肉体作業などで人体がストレスを感じたときに、交感神経の情報伝達物質として放出されたり、副腎髄質からホルモンとして放出される物質です。ノルアドレナリンが交感神経の情報伝達物質として放出されると、交感神経の活動が高まります。その結果、血圧が上昇したり心拍数が上がったりして、体を活動に適した状態にします。副腎髄質ホルモンとして放出されると、主に血圧上昇と基礎代謝率の増加をもたらします。
通常ノルアドレナリンはその人のおかれている状況にあわせてバランスを保ちながら働いていますが、その働きが不均衡になると神経症やパニック症(パニック障害)・うつ病などを引き起こすといわれています。」厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト eーヘルスネット https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/heart/yk-047.html
*6:論文『不安とその対応』(特集 BPSDとその対応)、水上勝義(MIZUKAMI Katsuyoshi)、臨床精神医学 第49巻第12号、2020年12月、1937~1941頁、https://mp.medicalonline.jp/products/article_list.php?magazine_code=ao1clphd&year=2020&volume=49&number=12
*7:「介護うつ:介護うつとは、自宅で家族などの介護をしている人に意欲低下、眠れないといったうつ症状が起きることで、4人に1人が発症しているとも言われています。」介護疲れからうつ病にならないために ライフル介護 https://kaigo.homes.co.jp/manual/homecare/basic/caregiverdepression/
*8:「自律神経失調症:自律神経失調症とは、不規則な生活習慣やストレスなどにより、自律神経のバランスが乱れるために起こる、様々な身体の不調のこと。はっきりした内臓や器官の病変によるものではないため、症状の現れ方もとても不安定です。」総合南東北病院 https://www.minamitohoku.or.jp/up/news/konnichiwa/201104/homeclinic.html
*9:京都医療センター:音楽療法を希望される方は、脳神経内科・井内外来、吉田外来を受診して下さい。診察した上で音楽療法の予約を入れます。受診の時、可能であればかかりつけ医に紹介状を書いてもらって下さい。無理な場合は紹介状がなくても受け付けています。https://kyoto.hosp.go.jp/html/guide/medicalinfo/neurology/music.html
*10:音楽療法の広場 https://www.ongakunotomo.co.jp/web_content/onryo_hiroba/
*11:「体液:生体内の液体を体液といい,平均的成人男子では体重の約 60%を占める. 女子は脂肪の割合が 高いため約 55%,新生児は約 75%である. 体液は細胞内液と細胞外液とに分けられ,細胞外液は,さらに血管やリンパ管を流れる循環液 と,血管外にあって細胞を浸している間質液(組織液)とに区分される.」 体液 http://www.gakkenshoin.co.jp/book/ISBN978-4-7624-2663-6/112-113.pdf
*12:「高齢者の水分管理について:人間は年を重ねるごとに、体重における体内の水分量の比率は徐々に減少します。一般的に高齢者の身体の水分量は、若い頃に比べると約10%減り、約50%だといわれています。つまり、身体の中の水分量が少なくなるため、若い頃より脱水症になりやすいといえます。」味の素株式会社 https://www.ajinomoto.co.jp/nutricare/useful/suibun/#:~:text=%E4%BA%BA%E9%96%93%E3%81%AF%E5%B9%B4%E3%82%92%E9%87%8D%E3%81%AD%E3%82%8B,%E3%81%AA%E3%82%8A%E3%82%84%E3%81%99%E3%81%84%E3%81%A8%E3%81%84%E3%81%88%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82
*13:「体組成の加齢変化」高齢者における栄養の特性と課題、フレイルと栄養の関係 ー 名古屋大学大学院医学系研究科地域在宅医療学・老年科学 葛谷雅文 ーhttps://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10901000-Kenkoukyoku-Soumuka/0000209720.pdf
*14:「抗精神病薬:精神病症状を軽減または消失させるのには、抗精神病薬が有効です。これは、幻覚、妄想、支離滅裂な思考、および攻撃性の治療に最も効果的とみられています。抗精神病薬は、統合失調症に対して処方されるのが最も一般的ですが、統合失調症、躁病、認知症、またはアンフェタミン類などの薬物使用に起因するものも含めて、これらの症状の治療に効果があるとみられています。」MSDマニュアル家庭版 https://www.msdmanuals.com/ja-jp/home/10-%E5%BF%83%E3%81%AE%E5%81%A5%E5%BA%B7%E5%95%8F%E9%A1%8C/%E7%B5%B1%E5%90%88%E5%A4%B1%E8%AA%BF%E7%97%87%E3%81%8A%E3%82%88%E3%81%B3%E9%96%A2%E9%80%A3%E9%9A%9C%E5%AE%B3%E7%BE%A4/%E6%8A%97%E7%B2%BE%E7%A5%9E%E7%97%85%E8%96%AC
*15:「パーキンソン症状:パーキンソン症状とは、安静時振戦・筋固縮・無動/動作緩慢・姿勢反射障害といった四大運動徴候のほか、字が小さくなる小字症、声が小さくなる小声症、顔が脂ぎる脂漏性顔貌、表情が乏しくなる仮面様顔貌、歩行時の前屈・すり足・小股・突進歩行、体が斜めに傾くななめ徴候(ピサ徴候)、嚥下障害などがあります。」東京メモリークリニック蒲田 https://memory-clinic.jp/%E3%83%91%E3%83%BC%E3%82%AD%E3%83%B3%E3%82%BD%E3%83%B3%E7%97%87%E7%8A%B6
*16:「過鎮静(かちんせい):必要以上に薬物の鎮静効果が出現した結果,日中にボーっとして動きが少なくなったり傾眠傾向となる状態である. 抗精神病薬の量が多い,投与期間が長い,患者の体格が小さい,薬物自体の鎮静作用が強い,肝障害や腎障害など代謝・排泄する臓器が障害を受けている場合などに生じる.」連載●内科医のためのせん妄との付き合い方 医学書院 https://www.igaku-shoin.co.jp/misc/medicina/senmou4608/#:~:text=%E9%81%8E%E9%8E%AE%E9%9D%99%20%E9%81%8E%E9%8E%AE%E9%9D%99%E3%81%AF,%E3%81%84%E3%82%8B%E5%A0%B4%E5%90%88%E3%81%AA%E3%81%A9%E3%81%AB%E7%94%9F%E3%81%98%E3%82%8B%EF%BC%8E
*17:「専門医とは:一般の皆様へのお知らせ」一般社団法人 日本専門医機構 https://jmsb.or.jp/ippan/
*18:認知症専門医とは? https://journal.jspn.or.jp/jspn/openpdf/1170120955.pdf
*19:国立研究開発法人 国立精神・神経医療研究センター 認知行動療法センター https://cbt.ncnp.go.jp/
以上