5人に1人は認知症になるらしいから、認知症疾患医療センターで検査を受けよう!(続)(2/7)
2024年9月8日の日経新聞の記事によると、理化学研究所の研究チームが動物実験でアルツハイマー病の原因物質である「アミロイドベータ(Aβ)」を分解する新たな仕組みを発見したそうです!
今は進行性で不治のアルツハイマー病も、完治できそうな希望に満ちています。だからこそ、認知症の早期発見が幸運のカギです。認知症を発症してしまう1人にならないために、検査を受けましょう!
今回は、③宮城県(仙台市を含む)・④山形県・⑤栃木県の認知症疾患医療センターとかかりつけ医の探し方を紹介します。
なお、認知症疾患医療センターの概略と基幹型認知症疾患医療センター22か所については「5人に1人は認知症になるらしいから、認知症疾患医療センターで検査を受けよう!(1/3~3/3)」https://kizuna-iyashi.com/2024/09/20/homemade-288/ をご覧ください。
③宮城県:『宮城県認知症疾患医療センターについて (2020年12月1日掲載)』
https://www.pref.miyagi.jp/soshiki/chouju/center-index.html
一覧には、7か所の医療機関名・住所・電話番号・医療機関ホームぺージが明記されています。紹介状の有無などは医療機関のホームページ等でご確認ください。
③-2仙台市:『仙台市認知症疾患医療センターについて (2022年12月9日更新)』https://www.city.sendai.jp/kaigo-suishin/kurashi/kenkotofukushi/korenokata/ninchisho/iryo/shikkan.html
一覧には、4医療機関名とホームページURL・住所・相談窓口電話番号・ファクス番号・指定日が明記されています。紹介状の有無などの情報はないので、医療機関のホームページ等でご確認ください。
☆かかりつけ医を探す方法:
*『宮城県かかりつけ医研修修了者一覧(PDF:370KB)』(2024年8月23日掲載) https://www.pref.miyagi.jp/documents/8814/kakaritsuke.pdf
身近な診療所等の主治医(かかりつけ医)に対し、認知症の鑑別診断や周辺症状に対応するための知識や技術の習得とともに、地域の関係機関との連携について理解を深めていただくための研修を実施。この研修を修了した医師の名簿です。(*3)
一覧には市町村順に、研修を修了した医師の氏名・所属する病院名・病院の住所・電話番号が7ページにまとめられています。
*『仙台市かかりつけ医認知症対応力向上研修 修了者一覧(PDF:394KB)(令和6年8月1日現在)』https://www.city.sendai.jp/kaigo-suishin/kurashi/kenkotofukushi/korenokata/ninchisho/iryo/documents/kakarimeibo2.pdf
仙台市は、身近な診療所等の主治医(かかりつけ医)に対し、適切な認知症診療の知識・技術や認知症の本人とその家族を支える知識と方法を習得するための研修を実施しています。これはその研修を修了した医師の名簿です。(*3)
一覧には、区ごとに研修を修了した医師の氏名・所属する病院名・病院の住所・電話番号・その医師が担当する診療科が7ページにまとめられています。
*『宮城県認知症サポート医一覧(PDF:261KB)』(2024年8月23日掲載) https://www.pref.miyagi.jp/documents/8814/ninchisyo-support.pdf
「認知症サポート医」(*2)とは、認知症患者の診療に習熟し、かかりつけ医と連携し認知症の地域医療の推進、及び市町村の地域包括支援センター等の関係機関との連携づくりを行う医師です。
この一覧には、地域ごとに「認知症サポート医」の氏名・所属する病院名・病院の住所・電話番号が4ページにまとめられています。
*『仙台市認知症サポート医養成研修修了者一覧(令和6年8月1日現在)』https://www.city.sendai.jp/kaigo-suishin/kurashi/kenkotofukushi/korenokata/ninchisho/iryo/documents/suportmeibo2.pdf
一覧には、区ごとに研修を修了した医師の氏名・所属する病院名・病院の住所・電話番号・その医師が担当する診療科が3ページにまとめられています。
*『宮城県の病院・診療所・歯科診療所・助産所/薬局を探す (医療情報ネット:ナビイ)』https://www.iryou.teikyouseido.mhlw.go.jp/znk-web/juminkanja/S2310/initialize?pref=04
*『地域包括支援センター・総合相談窓口等一覧(令和6年6月1日更新)(PDF:571KB)』https://www.pref.miyagi.jp/documents/8778/03-1_r60601_tiikihoukatu.pdf
仙台市を含む136か所の包括支援センター・総合相談窓口などがある市町村名・通し番号・名称・所在地・ 電話番号が記載されています。
*『相談窓口のご案内<医療なんでも相談窓口>』(2024年5月1日掲載) https://www.pref.miyagi.jp/soshiki/iryou/subindex05.html
『宮城県では、一元的な医療相談窓口として「医療相談窓口」を県庁、各保健所に設置しています。県内の医療機関に関する相談であれば、電話・Eメール等によりどなたでも相談できます。
- 電話・来所相談の受付時間
8時30分~17時15分(12時~13時を除く)
土曜日・日曜日・祝日・年末年始はお休みです(来所の際は予め、各相談窓口へご確認下さい。) - 手紙・Eメールによる相談
下記相談窓口一覧の住所またはメールアドレスに相談内容を記入の上、送付(送信)してください。相談は随時受け付けています。携帯電話からのメール相談の場合は、受信拒否の設定を解除して送信願います。また、返信に時間を要する場合がありますので、予め御了承下さい。』
『医療相談窓口一覧』https://www.pref.miyagi.jp/soshiki/iryou/subindex05.html には、6か所の名称・電話番号・メールアドレス・住所・担当地域が記載されています。
④山形県:『山形県認知症疾患医療センターの御案内(PDF:371KB)』(2024年5月13日更新) https://www.pref.yamagata.jp/documents/3034/ninchisyo-center1.pdf
5か所の医療センターの名前・所在地・電話番号・FAX番号・電話受付の日時・診療日と時間・医療相談の日時・受診の際の注意点・一部の医療機関のURLが記載されています。
☆かかりつけ医の探し方:
*『やまがたオレンジドクター(かかりつけ医認知症対応力向上研修修了者)名簿(PDF:642KB)』https://www.pref.yamagata.jp/documents/3036/r60301orangedoctor.pdf
「やまがたオレンジドクター」とは、適切な認知症診療の知識・技術や認知症の方とその家族を支える知識と方法を習得するための「かかりつけ医認知症対応力向上研修」を修了した医師です。
名簿は令和6年3月1日現在の情報です。何らかの事由(転勤等)により医師がいない場合等もありますので、事前に医療機関に確認してください。
市町村順に、所属病院の所在地・「オレンジドクター」の氏名・所属する病院名・病院の住所・電話番号が6ページにまとめられています。
*『山形県【認知症サポート医名簿】(PDF:218KB)』https://www.pref.yamagata.jp/documents/3036/r6.pdf
「認知症サポート医」(*2)とは、「認知症サポート医養成研修」を修了し、かかりつけ医の認知症診療等に関する相談への助言等の支援を行うとともに、専門医療機関や市町村の地域包括支援センター等の関係機関との連携役となる医師です。
名簿は令和6年5月13日現在の情報です。何らかの事由(転勤等)により医師がいない場合等もありますので、事前に医療機関に確認してください。
名簿は、市町村順に所属病院の所在地・「認知症サポート医」の氏名・所属する病院名・病院の住所・電話番号が2ページにまとめられています。
*『地域包括支援センター一覧(令和6年4月1日現在)(PDF:229KB)』https://www.pref.yamagata.jp/documents/2974/settijoukyoutyousahyou.pdf
*『地域包括支援センター担当区域一覧(令和6年4月1日現在)(PDF:195KB)』https://www.pref.yamagata.jp/documents/2974/02buranchisabusen.pdf
市町村内に複数の地域包括支援センターがある場合や、ブランチ・サブセンターが設置されている場合の担当区域についてはこの担当区域一覧をごらんください。
*『山形県認知症相談・交流支援拠点「さくらんぼカフェ」(電話相談窓口)』https://www.pref.yamagata.jp/020026/kensei/soudammadoguchi/kenkoufukushi/koreisha.html
(公社)認知症の人と家族の会山形県支部
- 電話・面接による相談:023-687-0387
- 月~金(祝日及び年末年始除く)12時00分~16時00分
⑤栃木県:『認知症について相談したい(認知症疾患医療センター)』(2017年12月1日更新) https://www.pref.tochigi.lg.jp/e03/advice/fukushi/koureisha/gd0403059.html
『各医療機関に置かれた窓口の名称:認知症疾患医療センター 認知症かどうかの診断や治療についてご相談ください。』
10か所の医療機関の名称とリンク・相談窓口の電話番号が記載されています。一部の医療機関では、かかりつけ医による予約が必須となっています。条件をご確認ください。
☆かかりつけ医の探し方:
*『かかりつけ医認知症対応力向上研修修了者名簿(PDF:220KB)』(令和5年4月1日現在) https://www.pref.tochigi.lg.jp/e03/documents/kakarituke.pdf
「かかりつけ医」とは、かかりつけ医認知症対応力向上研修(*3)を修了し、認知症サポート医との連携のもと適切な認知症診断の知識や技術、家族からの話や悩みを聞く姿勢を取得した医師です。
名簿は市・町ごとに分かれ、医師の氏名・所属する病院名・住所・電話番号が記載されています。
*『栃木県もの忘れ・認知症相談医(とちぎオレンジドクター)登録者名簿 』(令和5年4月時点) https://www.pref.tochigi.lg.jp/e03/advice/fukushi/koureisha/documents/202304tochigiorangedr.pdf
「とちぎオレンジドクター」は、もの忘れや認知症の「相談」などができる医師として、栃木県が認定した医師です。「とちぎオレンジドクター」がいる医療機関には、認定プレートが院内などに掲示されています。
もの忘れや認知症が心配な場合などには、とちぎオレンジドクターに「ご相談」ください。
名簿は、県北・県西・宇都宮・県東・県南・両毛の地域に分けて、医師の氏名・所属する病院名・住所・電話番号が記載されています。
*『認知症サポート医養成研修修了者名簿(PDF:153KB)』(令和5年4月1日時点) https://www.pref.tochigi.lg.jp/e03/documents/sapo-toi.pdf
「認知症サポート医」(*2)とは、国立研究開発法人国立長寿医療研究センターが行う認知症サポート医養成研修を修了し、「かかりつけ医」への助言等の支援を行うとともに、専門医療機関や地域包括支援センター等との連携役となる医師です。
名簿は市・町ごとに分かれ、医師の氏名・所属する病院名・住所・電話番号が記載されています。
*『地域包括支援センター一覧(令和6年4月1日現在)(PDF:84KB)』https://www.pref.tochigi.lg.jp/e03/welfare/koureisha/kaigohoken/documents/r6tiikihoukatu.pdf
高齢者の生活を支える役割を果たす総合機関として、各市町に地域包括支援センターが設置されています。令和6年4月1日現在、栃木県内には、101箇所の地域包括支援センターが設置されています。
*『とちぎ医療情報ネット』https://www.qq.pref.tochigi.lg.jp/
栃木県民のための「医療情報」や「医療機関」が探せるウェブサイトです。
☆市・町が行う「もの忘れ相談会」:『各市町における認知症に関する講演会等のイベント開催一覧』https://www.pref.tochigi.lg.jp/e03/documents/r6ninchishoeventichiran.pdf
この一覧には、開催する市・町の名前・事業名又はイベント名等・内容・実施日・担当部署名・問い合わせ電話番号・担当者からの一言コメント・会場/対象者などの情報が載っています。このイベントの中に、認知症に関する不安等を抱えている本人や家族の不安解消を図る「もの忘れ相談会」のスケジュールがあります。
今回は、ここまでです。
次回は、⑥埼玉県(さいたま市を含む)・⑦千葉県(ちば市を含む)・⑧東京都の認知症疾患医療センターとかかりつけ医の探し方を紹介します。
なお、22都道府県の基幹型の認知症疾患医療センターは、9月20日ブログ・9月27日ブログ・10月4日ブログをご覧ください。
補注
*1:認知症抗体医薬「レカネマブ」(レケンビⓇ点滴静注)について:『アルツハイマー病の原因に働きかけて病気の進行自体を抑制する薬としては、国内で初めて承認された薬です。2週間に1度、約1時間ほどかけて点滴で投与します。
アルツハイマー病による認知症が軽度である時期、および、アルツハイマー病による軽度認知障害の方が治療対象となり、検査(脳脊髄液検査またはアミロイドPET検査)により脳にアミロイドβがたまっていることを明らかにする必要があります。
この薬の使用により、認知機能障害の悪化が有意に(18ヶ月で27.1%)抑制されたことが報告されています。
副作用としては、使い始めの初期に、注射したときに頭痛、寒気、発熱、吐き気などが現れることがあります。
また、特に使い始めて数ヶ月以内に、脳が腫れたり、脳に少量の出血が生じたりするなどの報告があります。そのため、専門医療機関での注意深い観察、評価が必要とされています。』厚生労働省 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000089508_00005.html
*2:「実施主体は都道府県および指定都市。国立長寿医療研究センターは厚生労働省より委託を受け、認知症サポート医養成研修を実施しています。
高齢者が慢性疾患などの治療のために受診する診療所等の主治医(かかりつけ医)に対し、適切な認知症診断の知識・技術、家族からの話や悩みを聞く姿勢を習得するための研修を実施しています。
また、かかりつけ医への研修・助言をはじめ、地域の認知症に係る地域医療体制の中核的な役割を担う医師として、認知症サポート医の養成を進めています。」長寿医療研修センター https://www.ncgg.go.jp/hospital/kenshu/kenshu/27-1.html
*3:「かかりつけ医認知症対応力向上研修:高齢者が日頃より受診する診療所等の主治医(かかりつけ医)に対し、適切な認知症診療の知識・技術や認知症の人本人とその家族を支える知識と方法を習得するための研修を実施することにより、認知症サポート医との連携の下、各地域において認知症の発症初期から状況に応じた認知症の人への支援体制の構築を図る。」 厚生労働省 https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12300000-Roukenkyoku/0000121151.pdf
以上