5人に1人は認知症になるらしいから、認知症疾患医療センターで検査を受けよう!(続)(4/7)
「いつも何かを探している」「テレビ番組の内容が分からなくなった」「通い慣れた道で迷子になった」「些細なことで怒りだすようになった」「外出する前に、持ち物を何度も確かめるようになった」ということはありませんか?
誤診されないためにも、認知症に特化した認知症疾患医療センターで検査を受けることを強くお勧めします!
今回は、⑨新潟県(新潟市を含む)・⑩富山県・⑪石川県・⑫福井県・⑬山梨県の認知症疾患医療センターとかかりつけ医の探し方を紹介します。
なお、認知症疾患医療センターの概略と基幹型認知症疾患医療センター22か所については「5人に1人は認知症になるらしいから、認知症疾患医療センターで検査を受けよう!(1/3~3/3)」https://kizuna-iyashi.com/2024/09/20/homemade-288/ をご覧ください。
⑨新潟県:『新潟県・新潟市が指定する認知症疾患医療センター』(2022年12月1日更新) https://www.pref.niigata.lg.jp/sec/kourei/1356869927684.html
新潟県と新潟市が指定した合計13か所の認知症疾患医療センターの、病院名とリンク・所在地・医療相談電話・受付時間 がまとめられています。
受診方法は各病院によって異なりますので、ホームページ等でご確認ください。
☆かかりつけ医の探し方:
*『新潟県もの忘れ・認知症対応医療機関「にいがたオレンジドクター」名簿(R5.11.9 現在)』https://www.pref.niigata.lg.jp/uploaded/attachment/383066.pdf
もの忘れや認知症について気軽に相談でき、より早い段階から適切な医療や必要な支援につながれる体制の構築に向け、「にいがたオレンジドクター」(もの忘れ・認知症対応医療機関認定制度)を実施しています。
この名簿は地域ごとに分かれ、各病院がある市町村名・病院名・(リンク先:にいがた医療情報ネット)・住所・連絡電話番号・病院のURL・相談と診断対応科・診療日(曜日・時間)が5ページにまとめられています。
*『市町村別 県内の地域包括支援センターのご案内』(2024年7月12日更新) https://www.pref.niigata.lg.jp/sec/kourei/1280779314218.html
地域ごとに分かれた支援センターの市町村名・名称・郵便番号・住所・電話番号がまとめられています。(令和6年7月1日現在)
⑩富山県:『県内の認知症疾患医療センター(PDF:78KB)』(令和6年4月1日現在)https://www.pref.toyama.jp/documents/3527/ninchisyosikkan060401.pdf
新川・富山・高岡・砺波の各地域に1か所ずつ置かれたセンターの病院名・住所・相談窓口の電話番号・相談対応日時などが一覧にまとめられています。
受診方法は一覧には記載されていません。なかには「地域包括支援センター、市町村役場の担当者やケアマネージャーに当センターの利用についてご相談ください。」と明記している病院もあるので、必ずそれぞれの地区の認知症疾患医療センターにお問い合わせください。
☆かかりつけ医の探し方:
*『「認知症サポート医養成研修」修了者名簿(PDF:279KB(令和4年度末))』https://www.pref.toyama.jp/documents/3528/r5support.pdf
認知症の診療に習熟し、かかりつけ医等への助言その他の支援を行い、専門医療機関や地域包括支援センター等との連携の推進役を担うのが「認知症サポート医」です。(*2)
地域別に、「認知症サポート医」の氏名・所属する病院名・担当する診療科・住所・電話番号が掲載されています。
*『地域包括支援センターリンク集』(2024年7月19日更新) https://www.pref.toyama.jp/1211/kurashi/kenkou/koureisha/20230127.html
市町村別に、包括支援センターの名前とリンクが並んでいます。
*『とやま医療情報ガイド』https://www.qq.pref.toyama.jp/
医療機関の場所、受診日時、診療科目、業務内容などを検索できます。
ただし、2023.06.28の日付で、「【留意事項】表示されている情報は最新ではない可能性があります。ご了承ください。」と明記されています。
*『認知症ほっと電話相談』(2023年4月6日更新) https://www.pref.toyama.jp/1211/kurashi/soudanshisetsu/madoguchi/koureisha/kj00001932.html
認知症ほっと電話相談では認知症に関する悩みごとの相談を受け付けています。
- 電話番号:076-444-4696
- 毎週火・金曜(午前10時~午後4時)
☆『富山県で初めてアルツハイマー病新治療薬を投与した治療を開始』https://www.pref.toyama.jp/2000/houdou/20240425_rekenbi.html
富山県立中央病院脳神経内科において、アルツハイマー病新治療薬「レカネマブ」を投与した治療を開始しました。(2024年4月26日発表)
「レカネマブ」は、令和5年12月20日から保険適用となった新薬で、2週間に1回、1時間の点滴投与を行うことにより、アルツハイマー病の進行が遅くなることが期待されています。
「レカネマブ」の投与対象となる患者は、アルツハイマー病の疑いのある方で、とやまPET画像診断センターのアミロイドPET検査による画像診断や脳髄液検査の結果、アミロイドβの蓄積が確認された方となります。
お問い合わせ先:厚生部 中央病院 経営管理課用度係 076-491-7114(直通)担当:塚田、稲田
⑪石川県:『認知症疾患医療センターについて』(2023年5月10日更新) https://www.pref.ishikawa.lg.jp/iryou/support/nintisyou/center.html
県が指定した3つのセンターの名前・病院名・住所 ・相談窓口電話番号が表にまとめられ、表の下にそれぞれの病院へのリンクがまとめられています。
受診方法は、各認知症疾患医療センターのホームページなどでご確認ください。
☆かかりつけ医の探し方:
*『石川県かかりつけ医等認知症対応力向上研修 修了者名簿(R6年3月31日現在)』https://www.pref.ishikawa.lg.jp/iryou/nintisyo/kakaritukei.html
- 平成18年度~平成22年度修了者(PDF:250KB) (市町別・五十音順)
- 平成25年度修了者(PDF:162KB) (市町別・五十音順)
- 平成26年度修了者(PDF:500KB) (市町別・五十音順)
- 平成27年度修了者(PDF:478KB) (市町別・五十音順)
- 平成28年度修了者(PDF:492KB) (市町別・五十音順)
- 平成29年度修了者(PDF:517KB) (市町別・五十音順)
- 平成30年度修了者(PDF:418KB) (市町別・五十音順)
- 令和元年度修了者(PDF:286KB) (市町別・五十音順)
- 令和4年度修了者(PDF:337KB) (市町別・五十音順)
- 令和5年度修了者(PDF:176KB)(市町別・五十音順)
*『石川県認知症サポート医名簿(R6年8月14日現在)』(PDF:319KB)https://www.pref.ishikawa.lg.jp/iryou/support/nintisyou/documents/20240814support.pdf
「認知症サポート医」とは、認知症の診療に習熟し、かかりつけ医等への助言その他の支援を行い、専門医療機関や地域包括支援センター等との連携の推進役を担う医師 です。
*『石川県 地域包括支援センター検索』 https://www.kaigokensaku.mhlw.go.jp/17/index.php?action_kouhyou_pref_seikatu_search_facility_search=true&SearchType=community
該当する市町村名にチェックを入れ、画面の一番下にある「🔍検索する」ボタンをクリックすると、地域包括支援センターが表示されます。
⑫福井県:『認知症の医療相談は専門医療機関へ』(2024年9月6日更新) https://www.pref.fukui.lg.jp/doc/kourei/ninntisyoujyouhou.html
- すこやかシルバー病院 (認知症高齢者介護教育センター) http://fukui-sukoyaka-silver.or.jp/
- 松原病院(嶺北認知症疾患医療センター)https://www.fmatsubara.com/
- 敦賀温泉病院(嶺南認知症疾患医療センター)http://www.tsurugaonsen-hp.or.jp/
認知症疾患医療センターは2か所ですが、最初の「すこやかシルバー病院」でも外来を受け付けています。受診方法は、それぞれのホームページなどでご確認ください。
☆かかりつけ医の探し方:
*『各市町地域包括支援センター 一覧(令和6年4月1日現在)』https://www.pref.fukui.lg.jp/doc/kourei/ninntisyoujyouhou_d/fil/H001.pdf
市町ごとに分かれ、地域包括支援センター名・所在地・電話番号・担当地域などが一覧にまとめられています。
*『保健所・健康福祉センター』(エクセルファイル) https://www.pref.fukui.lg.jp/doc/kourei/ninntisyoujyouhou_d/fil/005.xlsx
認知症かな?と思ったら、できるだけ早く、包括支援センターや保健所の相談窓口、専門医療機関にご相談ください。
*『「かかりつけ医認知症対応力向上研修修了者一覧R6.3月現在(PDF形式)」』https://www.pref.fukui.lg.jp/doc/kourei/ninntisyoujyouhou_d/fil/64.pdf
*『「認知症サポート医一覧 R6.3月現在 (PDF形式)」』https://www.pref.fukui.lg.jp/doc/kourei/ninntisyoujyouhou_d/fil/61.pdf
*『認知症に関する診療を行う医療機関情報』(令和4年10月時点)
●福井・坂井医療圏 病院(PDF形式 261KB)・診療所(PDF形式 577KB)
●奥越医療圏 病院(PDF形式 165KB)・診療所(PDF形式 250KB)
●丹南医療圏 病院(PDF形式 216KB)・診療所(PDF形式 438KB)
●嶺南医療圏 病院(PDF形式 167KB)・診療所(PDF形式 219KB)
予約を必要とする医療機関もありますので、詳細は各医療機関に直接おたずね下さい。
☆『アルツハイマー病の新しい治療薬 レカネマブ(レケンビ®)について』https://www.pref.fukui.lg.jp/doc/kourei/nichisho-lecanemab.html
※レカネマブ(レケンビ®)による治療については、まず、かかりつけの医師等にご相談ください。
受診を希望される場合は、レカネマブの初回投与対応が可能な医療機関(令和6年8月末時点)にあらかじめ電話等でお問い合わせください。
初回投与の対応が可能な医療機関(令和6年8月末時点)は県のホームページでご確認ください。
⑬山梨県:『山梨県認知症疾患医療センター(県設置)』(2024年7月25日更新) https://www.pref.yamanashi.jp/chouju/ninchisyou-soudan.html
4地域にそれぞれ設置された医療センターの病院名とリンク・住所・電話番号が記載されています。受診方法は、各病院にご確認ください。
☆かかりつけ医の探し方:
*『地域包括支援センター一覧(PDF:65KB)』(R6.5.7現在) https://www.pref.yamanashi.jp/documents/650/20240507chiiikihoukatsuichirann.pdf
市町村別に、 地域包括支援センター名・所在地・ 電話番号などが一覧にまとめられています。
*『かかりつけ医認知症対応力向上研修修了者一覧(PDF:467KB)』(令和元年12月末現在) https://www.pref.yamanashi.jp/documents/101927/r1kakaritsukei.pdf
*『認知症サポート医養成研修修了者一覧(PDF:120KB)』(令和6年7月現在) https://www.pref.yamanashi.jp/documents/101927/support-doctor-r607.pdf
4地域に分けて、医師名・所属する医療機関名・住所などが一覧でまとめられています。
認知症の診療等に習熟し、かかりつけ医への助言や支援を行い、専門医療機関や地域包括支援センターなどと連携して、地域で認知症の人や家族を支援する推進役となる認知症サポート医の養成研修を終えた医師に名簿です。(*2)
*『認知症コールセンター』https://www.pref.yamanashi.jp/chouju/nintisyou-call-center.html
【専用電話】055-254-7711
【相談日時】月曜日~金曜日午後1時~午後5時(年末年始、祝日除く)
【相談対象】認知症高齢者ご本人や家族等の介護者など(相談は無料です)
今回は、ここまでです。一部の地域のレカネマブ治療情報は、自治体のホームページに掲載されたもののみを紹介しています。ご了承ください。
次回は、⑭長野県・⑮愛知県(名古屋市を含む)・⑯滋賀県・⑰大阪府(大阪市と堺市を含む)の認知症疾患医療センターとかかりつけ医の探し方を紹介します。
なお、22都道府県の基幹型の認知症疾患医療センターは、9月20日ブログ・9月27日ブログ・10月4日ブログをご覧ください。
補注
*1:認知症抗体医薬「レカネマブ」(レケンビⓇ点滴静注)について:『アルツハイマー病の原因に働きかけて病気の進行自体を抑制する薬としては、国内で初めて承認された薬です。2週間に1度、約1時間ほどかけて点滴で投与します。
アルツハイマー病による認知症が軽度である時期、および、アルツハイマー病による軽度認知障害の方が治療対象となり、検査(脳脊髄液検査またはアミロイドPET検査)により脳にアミロイドβがたまっていることを明らかにする必要があります。
この薬の使用により、認知機能障害の悪化が有意に(18ヶ月で27.1%)抑制されたことが報告されています。
副作用としては、使い始めの初期に、注射したときに頭痛、寒気、発熱、吐き気などが現れることがあります。
また、特に使い始めて数ヶ月以内に、脳が腫れたり、脳に少量の出血が生じたりするなどの報告があります。そのため、専門医療機関での注意深い観察、評価が必要とされています。』厚生労働省 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000089508_00005.html
*2:「実施主体は都道府県および指定都市。国立長寿医療研究センターは厚生労働省より委託を受け、認知症サポート医養成研修を実施しています。
高齢者が慢性疾患などの治療のために受診する診療所等の主治医(かかりつけ医)に対し、適切な認知症診断の知識・技術、家族からの話や悩みを聞く姿勢を習得するための研修を実施しています。
また、かかりつけ医への研修・助言をはじめ、地域の認知症に係る地域医療体制の中核的な役割を担う医師として、認知症サポート医の養成を進めています。」長寿医療研修センター https://www.ncgg.go.jp/hospital/kenshu/kenshu/27-1.html
*3:「かかりつけ医認知症対応力向上研修:高齢者が日頃より受診する診療所等の主治医(かかりつけ医)に対し、適切な認知症診療の知識・技術や認知症の人本人とその家族を支える知識と方法を習得するための研修を実施することにより、認知症サポート医との連携の下、各地域において認知症の発症初期から状況に応じた認知症の人への支援体制の構築を図る。」 厚生労働省 https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12300000-Roukenkyoku/0000121151.pdf
以上