高齢の親が心配…クマ被害を防ぐ庭づくり・果実管理・電気柵支援まとめ
岩手県や秋田県でクマによる被害が相次いでいます。
とくに田舎で1人暮らしをしている親を持つ方にとって、「うちも他人事じゃない」と感じる方も多いでしょう。
今回は、クマを寄せつけない庭づくり・果実管理・緩衝帯整備の方法を、
全国の自治体やシルバー人材センターの情報をもとにまとめました。
1.果実の放置がクマを呼ぶ理由
ツキノワグマなどのクマ類は、
里山や住宅近くの 果実・栗・ドングリ類 を求めて人里に出没します。
🔗 環境省の資料(PDF):https://bit.ly/3WpqSw9
とくに、手入れの行き届かない果樹や取り残した果実が放置されると、
クマを引きつける「誘引物」となります。
🔗参考:あきた森づくり活動サポートセンター https://bit.ly/4qvph5C
🔗参考:WWFジャパン https://bit.ly/49qnc4M
人口減少や高齢化で、里山や農地の管理が行き届かなくなり、
人と動物の境界が曖昧になっています。
その結果、クマやシカなどが住宅地・通学路に出没するケースが増加しています。
🔗出典:損保ジャパン総研「人口減少時代における人とクマの距離」https://bit.ly/4oNggmV
👉 実っている果実・栗などを放置すると、
クマ被害のリスクが高まります。
2.果実収穫を代行してくれる全国のシルバー人材センター
高齢の親御さんだけでは、果実の収穫や剪定は大変です。
そんなときは、地域のシルバー人材センターに相談を。
和歌山県 有田川町シルバー人材センター
農業支援・果樹収穫・剪定・摘果・除草などを受付。
「みかん採り」「山椒採り」などにも対応。
👉 詳細:https://bit.ly/4nt79GY
福岡県 北九州市シルバー人材センター
「農作業請負事業」として、果実の袋掛け・収穫などを支援。
👉 詳細:https://bit.ly/4hysc9r
全国シルバー人材センター連合会
全国のセンター情報を検索可能。
果樹や収穫作業にも対応している地域があります。
👉 一覧:https://bit.ly/4322XGP
3.緩衝帯がクマを寄せつけない理由
クマは「ヤブの中」を通って移動します。
そのため、身を隠せない空間=緩衝帯を設けることで、
人里への出没を防ぐことができます。
具体的には、
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果樹(クリ・カキ)の伐採
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スギ林の強度間伐(通常よりも多く伐採し空間を大きくとる間伐方法)
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下草刈りの徹底
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川沿い斜面の刈り払い
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放棄地の解消
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ヤギ・牛による除草
これらを集落ぐるみ・継続的に行うことが重要です。
少子高齢化で難しい場合は、行政支援を活用しましょう。
4.庭の草刈り・除草を手伝ってくれる自治体サービス
高齢者世帯向けに「軽度生活援助サービス」を実施している自治体があります。
静岡県 富士市
庭木剪定・草取りなど軽作業を依頼可能。
対象:非課税の高齢者世帯。
👉詳細: https://bit.ly/48SdZSB
福岡県 飯塚市
「庭の除草・草刈り」を依頼可。
対象:65歳以上の一人暮らし・非課税世帯。
👉詳細: https://bit.ly/3LwDMGa
愛知県 小牧市
剪定・伐採・草刈りなどを依頼可(所得制限あり)。
👉詳細: https://bit.ly/3X5rw1S
広島県 東広島市
草刈り・剪定・伐採などを依頼可。
👉詳細: https://bit.ly/43JIWoz
全国シルバー人材センター
庭木剪定・草刈り・屋外清掃など対応。地域毎に対応できる仕事が違うので、詳細は、各市区町村のシルバー人材センターへ。
👉一覧: https://bit.ly/4huCGXu
5.電気柵・フェンス設置と補助金のポイント
環境省のマニュアルでも、電気柵設置は有効なクマ対策とされています。
🔗 環境省の資料(PDF):https://bit.ly/3WYRtjJ
① 設置を相談できる場所
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農機具販売店:施工・資材販売
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獣害対策業者:フェンス・電気柵の専門施工
② 購入前に補助金を確認
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自治体ごとに補助制度あり
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原則、申請後に購入・施工する必要あり
③ 業者依頼時の確認ポイント
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対応内容(電気柵・フェンスなど)
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費用見積もり
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保証期間と補償範囲
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補助金サポートの有無
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定期メンテナンス対応
④ 設置時の注意
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適切な電圧・漏電対策
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家庭用電源直結は違法
🔗 熊本市の警告:https://bit.ly/4nux94y
⑤ フェンス施工の基本
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ネットの下端を地中に埋めて侵入防止
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高さを十分にとる(乗り越え防止)
🔗 クマ対策: https://bit.ly/3WwD0vg
🔗放牧と電気柵の情報サイト: https://bit.ly/4o6QQAC
まとめ:親を守るために、今できる一歩を
クマ対策は“山の問題”ではなく、“家族の安全”の問題です。
すぐにできることから始めてみませんか?
自治体の高齢者支援課やシルバー人材センターに相談するだけでも、親御さんの安心につながります。
以上









