親の介護が不安な方へ|介護で使える公的サービスとは?費用と負担軽減制度をわかりやすく解説
第4回:介護で使える制度と費用
最期に備える新しい考え方
親の介護はいくらかかる?使える公的サービスと費用をやさしく解説します。
※このブログは全6回でお届けするシリーズの第4回です
「制度があるのは分かったけど…」
「実際にどんなサービスが使えるの?」
「お金はどれくらいかかるの?」
そんな疑問を感じている方も多いのではないでしょうか。
今回は、
介護で実際に使える公的サービスや費用の目安を、
できるだけシンプルにお伝えします。
介護保険で使えるサービスとは?
日本には、介護を支える「介護保険制度」があります。
40歳以上が加入し、
介護が必要と認定されるとサービスを利用できます。
自己負担は、原則として
📌1割〜3割
残りは公的に支えられる仕組みです。
👉参考:厚生労働省「介護保険制度の概要」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/kaigo_koureisha/gaiyo/index.html
「すべて自費で負担するわけではない」
これを知っておくだけでも、安心感は大きく変わります。
在宅で使える主なサービス
介護は、必ずしも施設に入る必要はありません。
自宅で生活しながら利用できるサービスも多くあります。
代表的なものをご紹介します。
訪問介護(ホームヘルパー)
ホームヘルパーが自宅を訪問し、生活をサポートします。
・食事の準備
・掃除や洗濯
・入浴や排せつの介助
などが受けられます。
👉参考:厚生労働省「介護保険サービスの解説(一覧)」
※専門的な内容も含まれますが、全体像を確認したい方はこちら
https://www.kaigokensaku.mhlw.go.jp/commentary/service.html
デイサービス(通所介護)
日中だけ施設に通い、ケアを受けるサービスです。
・食事や入浴
・レクリエーション
・機能訓練
などが受けられます。
家族の負担軽減にもつながるため、
多くの方が利用しています。
👉参考:厚生労働省「介護事業所・生活関連情報検索 8. 通所介護(デイサービス)」
https://www.kaigokensaku.mhlw.go.jp/care_services_guide/care_services_guide_service08.html
訪問看護
看護師が自宅を訪問し、医療的なケアを行います。
・健康チェック
・医療処置
・服薬管理
退院後のケアや持病がある方にとって、
大きな安心につながります。
👉参考:厚生労働省「どんなサービスがあるの? - 訪問看護」
※専門的な内容も含まれるため、このブログでは分かりやすく解説していますhttps://www.kaigokensaku.mhlw.go.jp/publish/group4.html
このように、在宅でもさまざまな支援を受けることができます。
「全部理解しなければ」と思う必要はありません。
まずは存在を知ることが第一歩です。
施設サービスにはどんな種類がある?
状況によっては、施設での生活を選ぶケースもあります。
主な種類を簡単にご紹介します。
特別養護老人ホーム(特養)
・公的施設で費用が比較的安い
・要介護3以上が対象
・待機が多いこともある
有料老人ホーム
・民間運営
・サービスが幅広い
・費用はやや高め
サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)
・比較的自由度が高い
・見守りや生活支援あり
・介護サービスは別契約
「どれが正解」というものはありません。
本人の状態や家族の状況によって選択が変わります。
介護にかかる費用の目安
気になるのが、やはり費用です。
目安としては——
在宅介護
📌月額:約5万円〜15万円程度
施設介護
📌月額:約10万円〜30万円以上
※要介護度やサービス内容により変動します
※2024年度の調査(民間シンクタンク等)では、在宅約4.8万円・施設約12.2万円が平均とされています
👉参考:朝日生命「介護費用の平均」
https://anshinkaigo.asahi-life.co.jp/activity/kaigo/column10/01/
「現実的な金額」と感じる方もいれば、
「やっぱり負担が大きい」と感じる方もいるでしょう。
次に紹介する制度で負担は軽減できます。
お金の負担を軽くする制度
介護費用には、負担を抑える仕組みがあります。
高額介護サービス費
1ヵ月の自己負担が一定額を超えた場合、
超えた分が払い戻される制度です。
👉参考:メディカルドック「高額介護サービス費とは?制度の仕組みと対象条件を解説」
https://medicaldoc.jp/n/column-n/high-cost-long-term-care-service-fees/
介護保険負担限度額認定制度
介護保険負担限度額認定とは、住民税非課税世帯などが施設入所・ショートステイ利用時に、食費・居住費の自己負担を軽減できる制度です。
市区町村への申請により認定証が交付され、所得・預貯金要件(単身1,000万円以下、夫婦2,000万円以下)を満たすと、段階に応じて1日単位で一定額が軽減されます
詳しくはお住まいの市区町村のホームページや手引きをご覧ください。
👉参考:東京都町田市「介護保険負担限度額認定制度について(施設入所時の食費・居住費を軽減する制度)」
https://www.city.machida.tokyo.jp/iryo/kaigo/hutan/hutangendogaku.html
こうした制度は、
「知っているかどうか」で差が出ます。
早めに知っておくことが、安心につながります。
迷ったらどう選べばいい?
「結局、何を選べばいいの?」
と迷うのは当然です。
そんな時は——
地域の相談窓口を頼ってください。
地域包括支援センター
・介護の相談
・制度の案内
・サービスの調整
などを無料で受けられます。
👉参考:厚生労働省 「地域包括ケアシステム 2.地域包括支援センターについて」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/kaigo_koureisha/chiiki-houkatsu/index.html
また、ケアマネジャーが
一人ひとりに合ったプランを考えてくれます。
「一人で決めなくていい」
これも大切なポイントです。
今日のポイント
✔ 介護サービスには在宅・施設の選択肢がある
✔ 費用は制度によって軽減できる
✔ 迷ったら相談できる場所がある
今日からできる小さな一歩
・介護サービスの種類を知る
・費用のイメージを持つ
・相談先を確認しておく
これだけでも、立派な準備です。
次回予告
「サービスや制度は分かったけど、
家族でどう話せばいいの?」
そう感じた方も多いのではないでしょうか。
次回は、
家族で話し合うべきポイントをテーマに、
・いつ話すべきか
・どう切り出すか
・トラブルを防ぐコツ
をわかりやすく解説します。
▶ 第5回:家族で話しておきたい介護と終末期のこと
(公開後はこちらから読めます ⇒ https://kizuna-iyashi.com/2026/06/05/desu_riterasi_5/)
📌 気になる方は、このブログを保存しておいてください。
気になるテーマから読めます
第1回:デス・リテラシーとは?(全体の考え方)
https://kizuna-iyashi.com/2026/05/08/desu_riterasi_1/
第2回:なぜ日本人は「死の準備」が苦手なのか(背景)
https://kizuna-iyashi.com/2026/05/15/desu_riterasi_2/
第3回:親の介護は何から始める?(最初の行動)
https://kizuna-iyashi.com/2026/05/22/desu_riterasi_3/
第4回:介護で使える制度と費用(お金と制度)
https://kizuna-iyashi.com/2026/05/29/desu_riterasi_4/
第5回:家族で話しておきたいこと(話し方)
第6回:後悔しないために今からできること(まとめ)
こんな方は次回もおすすめです
・家族とどう話せばいいか分からない
・揉めたくない
・後悔のない選択をしたい
ひとつでも当てはまった方は、
次回のブログがきっと役に立ちます。
以上


