雨の日になると機嫌が悪い・痛がる…それ「気象病」かも?要介護者の不調を和らげる5つのケア
台風や秋雨前線が近づくと、ウチの母はなぜかイライラして怒りっぽくなります。私も、夜眠れなくなります。
このような症状はわがままではなく、実は『天気(気圧・湿度)』が原因かもしれません。
9月は台風や秋雨前線による浸水対策・防災の準備(【要介護のご家族がいる方へ】大雨・水害に備える「防災リフォーム」3つのポイントと使える補助金)も大切ですが、同時に気をつけたいのが天候の乱れによる『ご家族の体調変化』です。
実は、雨や気圧の下落は頭痛やめまい、だるさなどを招きます。
このブログでは天気による不調(気象病)の仕組みを解説し、自宅で簡単にできるケアでご本人もあなたもラクになる方法をお伝えします。
1.なぜ雨の日に不調が起きる?高齢者に多い「気象病」のメカニズム
☔️気圧と自律神経の関係
気圧が下がると「内耳(ないじ)」という器官が気圧の変化を敏感にキャッチします。
内耳から脳へ気圧が変化した情報が伝わり、体温や血管を調整する自律神経が乱れます。
気圧が下がると血管が膨らむため、それを元に戻そうと交感神経(興奮モード)が無理に働いて緊張状態になり、バランスが崩れます。
血管の拡張や自律神経の乱れにより、頭痛や耳鳴り、持病の痛み(関節痛・神経痛・古傷)が増します。
⚠️高齢者・要介護者ならではのリスク
●高齢者や介護が必要な方は、体温調節や自律神経の切り替え機能が低下しているため、影響を受けやすくなります。
●特に認知症の場合、身体の不具合を上手く言葉にできず「機嫌が悪い」「せん妄(不穏)」「食欲不振」として表面化しやすくなります。
2.気象病かも?雨の日に見られやすい「サイン」
気圧の変化による影響は、このようなサインとなって現れます。
🚨体のサイン
頭痛、肩こり、関節痛・古傷の痛み、だるさ、めまい
🚨心のサイン
落ち込み、イライラ、怒りっぽくなる、昼夜逆転・不眠、ぼーっとする
3.【スマホで見ながらできる】自宅での気象病緩和テクニック5選
気圧の変化による頭痛やめまい、だるさを和らげたり、予防できる簡単な方法を紹介します。
①耳と首元を温めて血流アップ
●耳の後ろや首の後ろを、電子レンジで温めたタオルで温める。
内耳の血流を改善させる【1分でできる耳マッサージ】
- 両耳の上のほうをつまみ、上・下・横に5秒ずつ引っ張る
耳を軽く引っ張りながら、後ろに向かって5回くるくる回す
耳を折りたたんで5秒キープする
※寒くなるこの時期は、日頃からなるべく耳を冷やさないようにして、イヤーマフや帽子などで防寒対策を心がけることも有効です。
②部屋を明るくし、あたたかい飲み物を渡す
●雨の日は部屋が暗くなるので、気分も沈みがちになります。気分を明るくするために照明を一段明るくします。
●ぬるめのお茶や白湯、とろみ付きスープで内臓から温めます。
③「痛いんだね」「不快なんだね」と共感の言葉がけ
気象病では、ご本人も理由がわからないまま、不快感と戦っています。
「気のせい」「また言ってる」と否定せず、「天気が悪いから体もしんどいよね」と受け止めてあげると、ご家族も精神的な落ち着きを取り戻せます。
④お風呂に入れない日も!「手湯・足湯」で血流アップ&リラックス
全身入浴が難しい日でも、洗面器にお湯を張って手や足をつけるだけで体全体が温まり、自律神経が整います。
手湯の目安は3〜10分、足湯の目安は10〜15分(最大20分)です。
⑤「足首パタパタ&手首ぶらぶら」で血行を良くする
雨で外に出られない日でも、室内で1分でできる血流アップ運動です。ベッドや椅子に座ったまま、1分間、片足ずつ足首をパタパタ動かし、手首をぶらぶら動かします。
4.介護するあなた(ご家族)の心を守るために
💖「私の介護のせいじゃない」と知る
雨の日の機嫌の悪さは、介護のやり方ではなく「天気のせい」です。不機嫌を自分のせいと思い込んだり、傷つかないようにしましょう。
💖割り切りのススメ
●「今日は天気が悪いから、リハビリや日課も無理せず6割できればOK」と目標を下げます。
●アロマの香りを漂わせたり、ご自身も温かい紅茶を飲むなど、介護者自身の自律神経も整えます。
5.まとめ
気象病は自律神経のSOSです。身体を温め、部屋を明るくし、訳のわからない不快感とたたかっているご家族に共感する気持ちで雨の日を乗り切りましょう。
天気には勝てませんが、気象病の仕組みを知っていれば心に余裕が生まれます。今日できる小さなケアから試してみてくださいね。
参照
「天気痛を防ぐには、体のある部分をマッサージすると効果的」(大正製薬 製品情報サイト)https://brand.taisho.co.jp/contents/naron/290/
以上

