【2026最新】親の「片付けられない」は認知症?ズボラとの境界線を見極めるサインと救いの声かけ
実録・深夜の服薬ミッション
父は前立腺肥大で、夜中でも2〜3時間おきにトイレに通っていました。本人も辛いですが、支える家族も慢性的な寝不足に。
追い打ちをかけるのが、3種類の薬。朝食後、食中、就寝前……。
「さっき飲んだっけ?」「これは今飲むやつ?」
夕食後、薬の袋をぶちまけて呆然としている父の姿。当時の私はそれを「トシのせい(ズボラ)」だと思い込み、大切なサインを見逃してしまいました。
1. 「ただのズボラ」と「認知症」の境界線
単なる「忘れっぽさ」と「認知症」の決定的な違いは、「体験そのものが抜け落ちているか」です。
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ズボラ・加齢の場合:
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「あ、財布どこ置いたっけ?」→ ヒントがあれば思い出す。
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「掃除は面倒だから明日でいいや」→ 意欲はあるが、後回しにしている。
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認知症の疑いがある場合:
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「財布?そんなの持ってない(盗られた!)」→ 置いた記憶自体が消滅。
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「掃除の仕方がわからない」→ 段取りが組めず、ゴミの中にいても平気になる。
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参考:
東京都福祉保健局:自分でできる認知症の気づきチェックリスト
https://www.ninchishounavi.metro.tokyo.lg.jp/kisochishiki/checklist/
2.なぜ「片付け」ができなくなるの?
「だらしなくなった」わけではありません。脳の「実行機能(段取り力)」が低下しているのです。
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分別の迷宮: 「プラスチック?燃えるゴミ?」という判断がパニックの元に。
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不安の裏返し: 「いつか使うかも」ではなく「これがなくなったら生きていけない」という強い不安から、物を溜め込んでしまいます。
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薬の影響も?: 実は、高齢者の多剤服用(ポリファーマシー)が認知症のような症状を引き起こすこともあります。
3.喧嘩にならない「魔法の言い換え」
「捨てなさい!」はNGワード。親のプライドを守りつつ、安全を確保する言い換えを。
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×「汚いから捨てなさい!」
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○「つまずくと危ないから、ここだけ道を作ろうか」
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(「安全」を理由にすると、親も納得しやすくなります)
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×「これ、もう使わないでしょ?」
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○「これ、懐かしいね。お孫ちゃんに譲ってもいいかな?」
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(「捨てる」ではなく「譲る・活かす」という前向きな言葉に変換)
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4.2026年、頼れる最新サービス
ひとりで抱え込まないでください。今は便利な「外の力」があります。
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自治体の「ごみ出し支援」: 玄関先まで取りに来てくれるだけでなく、安否確認も兼ねてくれます。
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見守り家電の進化: 象印の「みまもりほっとライン」のように、お茶を飲むだけで「今日も元気だよ」と通知が届く仕組みは、親のプライドを傷つけません。
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心の避難所: 認知症の人と家族の会(電話相談・LINE相談)
結び
もしあの時、私が「ズボラ」ではなく「SOS」だと気づけていたら。
軽度認知障害(MCI)の段階で適切なケアをしていれば、もっと長く、父と笑って会話ができていたかもしれません。
「もしかして?」と思ったら、それはあなたへのサイン。
ひとりで悩まず、まずは専門家に相談してみてくださいね。
以上

