🌙【後編】認知症の昼夜逆転・不安症状をやわらげる|家庭で今日からできる実践ガイド

認知症の昼夜逆転や不安症状に困っているあなたに、最新の治療方法や家庭で出来る対策を紹介します!(後編)

(Renan BrunによるPixabayからの画像)

前編では専門医の受診先や、音楽療法・運動療法のエビデンスを紹介しました。
後編は 「家でできる具体策」 をわかりやすくまとめます。
(前編も合わせてどうぞ:サイト内検索で「認知症 昼夜逆転 前編」を入力)

認知症の昼夜逆転や不安症状に困っているあなたに、最新の治療方法や家庭で出来る対策を紹介します!(後編)

(VariousPhotographyによるPixabayからの画像)

1️⃣ 擬似的再現療法(SPT)で「不安」をなだめる

擬似的再現療法(Simulated Presence Therapy) は、家族の声・映像をあらかじめ録音しておき、混乱や不安が強いときに再生して安心感を与える方法です(*1, *2, *3)。

✅ こんな時に

  • 「(実家へ)帰らなきゃ」と夜中に歩き出す

  • 夕方〜夜に興奮・暴言が増える(夕暮れ症候群)

🎬 作り方(スマホでOK)

  1. 家族の呼びかけを録画(30〜60秒×数パターン)
    例)「お母さんは大切な家族です。今は夜なので、週末に一緒に実家へ行こうね」

  2. 落ち着くBGMを小さく(環境音やピアノ)

  3. 繰り返し再生できる端末を寝室近くに常備

  4. 効いたパターンを記録(日誌アプリ等)して“その人に合う言葉”を最適化

💡 ポイント:理屈で説得しない/「好き」「安心」「一緒に」など感情語を中心に。

📌 注意:SPTは論文上「効果に限界もある」とされていますが(*3)、無料で安全・深夜でも使えるなど家庭実装の利点が大きく、試す価値があります。

認知症の昼夜逆転や不安症状に困っているあなたに、最新の治療方法や家庭で出来る対策を紹介します!(後編)

(MatrixDiverによるPixabayからの画像)

2️⃣ 家で続けやすい「昼夜逆転」対策:4つの柱

A. 🌞 朝の光を“毎日”浴びる(体内時計をリセット)

  • 朝30分の散歩、難しければカーテン全開で朝日を浴びる

  • 目的:視交叉上核(SCN=体内時計の中枢)を外界の光に同調させる(*4)

  • ひとこと:認知症では光反応が鈍りやすいため“強め・長め”の朝光が有効

B. 🚶 日中の活動量アップ(夜の睡眠圧を高める)

  • デイサービスを増やす/散歩・体操・趣味をルーティン化

  • 午前の自然光+軽い運動で体温リズムが整い、夜に眠りやすく

C. 🛏️ 寝室の「環境づくり」(温度・湿度・光・音・寝具)(*5–*8)

  • 温度:夏26℃以下/冬16℃以上 湿度:通年50〜60%

  • 寝床内:32〜34℃、湿度50%前後が理想(湯たんぽで冷え対策)

  • :就寝前は100〜200lx→就寝時は30lx以下・暖色/ブルーライトは回避

  • :図書館レベルの静けさ。耳栓・防音カーテン・ホワイトノイズも活用

  • 寝具:季節に合わせて吸放湿性/保温性が高いものを

D. 🌿 寝る前の「同じ順番」=ナイトルーティン(*9–*12)

  • 例: 足湯(就寝30〜60分前)→ハンドマッサージ→アロマ(ラベンダー少量)→消灯

  • 就寝・起床・食事の時刻を固定して、一日のリズムをブレさせない

📝 ワンポイント:“毎日同じ手順”が合図になり、体が自然に“眠りモード”へ。

認知症の昼夜逆転や不安症状に困っているあなたに、最新の治療方法や家庭で出来る対策を紹介します!(後編)

(Ramon PeruchoによるPixabayからの画像)

3️⃣ 迷ったらこの順でチャレンジ(チェックリスト)

朝、を30分以上

午前〜午後に散歩/体操(短時間でもOK、できれば毎日)

就寝2時間前から強い光・カフェイン・画面はオフ

寝室の温湿度照度を見直す

SPT動画を2〜3種類つくって、効果を記録

認知症の昼夜逆転や不安症状に困っているあなたに、最新の治療方法や家庭で出来る対策を紹介します!(後編)

(PublicDomainPicturesによるPixabayからの画像)

4️⃣ 介護者が倒れる前に

夜間の徘徊や叫声は、家族の睡眠を直撃します。あなたの休息はケアの一部
つらいときは、地域包括支援センター/かかりつけ医/認知症疾患医療センターに早めに相談を。
(前編の記事で受診先と制度リンクを紹介しています)

認知症の昼夜逆転や不安症状に困っているあなたに、最新の治療方法や家庭で出来る対策を紹介します!(後編)

(TommyによるPixabayからの画像)

参考・補注(出典同一/表記簡略)

*1 Cochrane Library:Simulated presence therapy(2020)
*2 田中寛之ほか(2017)実践報告/作業療法 36巻2号
*3 BMJ Open(2016)SPTのシステマティックレビュー・プロトコル
*4 スイミンネット:視交叉上核(体内時計)
*5–*7 健康長寿ネット:快眠のための環境(温湿度・照度・色温度)
*8 Wikipedia:照度
*9 大正健康ナビ:就寝前ルーティン
*10 西宮回生病院:足浴のすすめ
*11 生活リハビリデイサービスりふり:ハンドマッサージ
*12 アロマと暮らす:睡眠時のアロマの選び方

この記事は一般的な情報提供です。症状が強い/急に増悪した場合は医療機関へご相談ください。

以上

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