握力低下の原因と対策:あなたや家族に起きるサイン
長すぎる猛暑日に、急な雷雨から線状降水帯、落雷、竜巻などの激しい突風やひょうなど過激すぎる天候に翻弄される夏の日々。単なる夏バテと思っていると、体調不良の予兆なのかもしれません。日常のこんな些細な変化が、あなたやご家族にありませんか?
1.コーヒー缶のスクリューキャップを開けにくくなった原因
コーヒー缶のスクリュー式キャップを開けにくくなる原因は、単純に「握力が落ちた」ということだけではなく、いくつかの可能性があります。
1. 手先・指の筋力(局所の問題)
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70代になると握力(手のひら全体の力)やつまむ力(指先の力)は加齢により低下しやすいです。
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特に「ペットボトルのキャップ」や「スクリュー式のふた」を開けにくいのは、握力低下や指先の巧緻性の低下の典型的なサインです。
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関節リウマチや手指の変形性関節症など、関節の問題でも同じような症状が出ます。
2. 全身の筋力低下(サルコペニアの一部として)
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握力は単なる「手の力」ではなく、全身の筋力や体力の指標として医学的に使われています。
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つまり、握力の低下は「全身の筋肉量や体力も落ちてきている可能性」を示すサインにもなります。
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実際、厚労省やWHOのサルコペニア診断基準では「握力の低下」が全身の筋力低下を反映する重要な項目とされています。
3. その他の要因
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キャップの形状や固さ(最近は強く締まりやすい構造のものもあります)
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手指の痛みや関節のこわばり(リウマチ・変形性関節症)
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神経の問題(手根管症候群などで指先に力が入らない)
4.まとめ
- 「キャップが開けにくい」という現象は まずは手先・握力の低下のサイン。
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ただし、握力は全身の筋力や健康状態のバロメーターでもあるため、全身の筋力低下(サルコペニア)の兆候である可能性もあります。
2.握力・手指関節の問題でよく見られる兆候
1. 握力低下による兆候
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ペットボトルや瓶のフタが開けにくい
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雑巾をしぼるのがつらい
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買い物袋の持ち手を長時間持てない
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物を落としやすくなる(つかんでも保持できない)
2. 手指関節に問題(変形性関節症・リウマチなど)がある場合の兆候
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指の第1関節や第2関節が腫れて、こわばる
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朝起きた時に手指がこわばって動きにくい(特にリウマチ)
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指の関節が太くなって「こぶ」のように見える(ヘバーデン結節など)
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握ると痛い/ペンや箸を持つと疲れやすい
3. 神経の問題が加わっている場合の兆候
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親指・人差し指・中指にしびれ(手根管症候群の典型)
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細かい動作(ボタンをかける、針に糸を通す)が苦手になる
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手のひらの筋肉がやせてくる
4.まとめ
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握力低下が主体なら「物を握る・持つ」動作の困難さ
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関節の病気が主体なら「痛みや腫れ・こわばり」
が伴いやすいです。
3.全身の筋力低下(サルコペニア)の代表的な兆候
1. 移動・歩行の変化
- 歩く速度が遅くなった(信号が変わる前に横断歩道を渡りきれないなど)
- 長い距離を歩くとすぐ疲れる
- 階段の昇り降りがつらい(特に昇り)
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つまずきや転倒が増える
2. 立ち上がりや姿勢保持の変化
- 椅子や床から立ち上がるのに時間がかかる
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立ち上がるときに手を支えに使わないと立てない
- 片足立ちで靴下を履けない
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長時間立っていられない
3. 体の変化
- 体重が減ってきた(特に筋肉ではなく脂肪も減る)
- 太ももや腕が細くなったと感じる
- 疲れやすい、活動量が減った
4. 日常生活での変化
- 買い物袋を持ち帰るのがつらい
- 布団の上げ下ろし、掃除機かけなどの家事が負担になる
- 「前はできたことが大変になった」と感じる
5.まとめ
握力低下が「手先」だけなら → 局所の問題の可能性が高い
歩行速度や立ち上がり困難が伴えば → 全身の筋力低下の可能性が高い
6.問題を把握しやすい質問のしかた
「最近、階段をのぼるのが前より大変になってない?」
「椅子から立ち上がるとき、手を使わないと立ちにくい?」
「歩くのが遅くなったって言われたことある?」










