【最新研究】オキシトシンは認知症予防に関係?記憶と“愛情ホルモン”の意外な真実
福島県立医科大学医学部の研究チームは、2025年10月、
老化とともに減少する「オキシトシン」が、脳機能の低下に関与している可能性を報告しました。
▼研究リリース(PR TIMES)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000172327.html
▼福島県立医科大学 病態制御薬理医学講座 公式サイト
https://dbpm.main.jp/index.html
※今回の研究はマウス(動物実験)での結果です。
人での治療法は、まだ確立していません。
それでも、
私たちの生活を見直すヒントは含まれています。
1.愛情ホルモン「オキシトシン」とは?
オキシトシンは、
人とのつながりの中で分泌されるホルモンです。
たとえば――
✔ 抱きしめる
✔ 手を握る
✔ 安心できる会話をする
✔ 赤ちゃんと触れ合う
こうした場面で分泌が高まるといわれています。
そのため「愛情ホルモン」と呼ばれています。
研究でわかったこと(マウス実験)
研究チームは、次の点を確認しました。
・老化マウスでは血中オキシトシン濃度が低下していた
・オキシトシンを分泌する神経細胞の数も減少していた
つまり、
加齢とともにオキシトシンが減る可能性が示されたのです。
2.記憶や“若さ”との関係は?
研究では、老化マウスに
10日間オキシトシンを点鼻投与しました。
その結果――
・減少していた分泌細胞の回復がみられた
・血中濃度が回復傾向を示した
・低下していた神経細胞機能の改善が確認された
さらに、
全身の炎症レベルの低下も確認されました。
これは、
オキシトシンが脳だけでなく、
全身の炎症反応に影響する可能性を示唆しています。
ただし重要なのは――
👉 これらはすべてマウスでの結果であること。
👉 人で同様の効果があるかは、今後の研究が必要です。
海馬との関係
記憶を司るのは「海馬(かいば)」です。
海馬は、
アルツハイマー型認知症で早期から影響を受けることが知られています。
オキシトシンがこの領域の働きに関与する可能性が、
今回の研究で示唆されました。
※人での臨床応用はまだ研究段階です。
3.なぜ「社会的つながり」が大切?
オキシトシンは、
✔ 孤立
✔ 慢性的ストレス
✔ 強い不安
が続くと低下しやすい可能性があります。
つまり、
社会的なつながりの減少は、
間接的に脳の健康に影響する可能性があります。
ここが、介護と深く関わる部分です。
4.今日からできること
特別なことは必要ありません。
① 手を握る
やさしく、ゆっくりと。
② 名前を呼ぶ
目を見て、落ち着いた声で。
③ そっと触れる
肩に手を置くだけでも十分です。
④ 自分も安心する時間を持つ
音楽。
ペットとの時間。
好きな香り。
あなた自身が安心することも大切です。
5.認知症介護をしている方へ
「怒り」
「不安」
「拒否」
その背景には、
脳が“安心を感じにくくなっている”可能性もあります。
薬だけではなく、
✔ 安心できる声かけ
✔ 否定しない会話
✔ 穏やかなスキンシップ
こうした関わりが、
脳に良い影響を与える可能性があります。
6.大切な注意点
・今回の研究はマウス実験です
・治療薬としては未確立です
・自己判断でサプリや点鼻スプレーを使うのは危険です
参考情報:
Cognicitiニュースレター
https://us19.campaign-archive.com/?u=80a57302c7f2754d24002b47b&id=1ec62fe0f6
まとめ
愛情は、
単なる気休めではないのかもしれません。
触れる。
つながる。
安心する。
その積み重ねが、
脳や全身の健康に関わる可能性があります。
ただし――
過度な期待は禁物です。
今できることは、
「薬を探すこと」ではなく、
「安心できる時間を増やすこと」。
そして何より大切なのは、
介護するあなた自身も、
安心できる時間を持つことです。
どうか、
ご自身を一番大切にしてください。
以上

