【夜中の過食・不眠】認知症と糖尿病の悪循環を断つ漢方薬「抑肝散」の実力

🤯 昼夜逆転、冷蔵庫を空にする過食、不眠…認知症と糖尿病の悪循環を断った漢方薬

認知症と糖尿病は、お互いを悪化させる「最悪のコンビ」です。特に、認知症が進むと、異常な過食不眠イライラといった症状(BPSD)が現れ、その結果、糖尿病が悪化し、家族の介護ストレスも頂点に達します。

今回は、この悪循環に苦しんでいたKさん(90歳女性)が、ある漢方薬で症状も血糖値も劇的に改善し、家族に安らぎが戻った実例をご紹介します。

キーメッセージ: 認知症と糖尿病の合併症による BPSD は、漢方薬で「眠り」と「心の落ち着き」を取り戻すことで、過食行動が治まり、血糖値まで改善する可能性があります。

💔 娘さんを怒鳴りつけ、冷蔵庫を空にするKさんの異変

Kさんは、アルツハイマー型・レビー小体型認知症の治療を受けていましたが、半年ほど前から症状が急激に悪化します。

家族を苦しめた二重の病

  1. 昼夜逆転・不眠: 眠れず、夜中に落ち着きがなくなり、そわそわ、イライラが続く。

  2. 異常な過食: 食べ終わったことを忘れ、冷蔵庫の中身をすべて食べ尽くすように。

  3. 糖尿病の悪化: 過食によって血糖値が跳ね上がり(食後血糖値 310mg/dl)、糖尿病の指標である HbA1c も危険なレベル(8.6%にまで悪化しました。

常にイライラし、介護しているお嬢さんを怒鳴りつけるKさんの症状は、ご家族にとって悪夢のような状況でした。


Gemini_認知症のBPSDで眠れず、イライラが募り、夜中に冷蔵庫の食品を全部食べつくすイメージ写真

Gemini_認知症のBPSDで眠れず、イライラが募り、夜中に冷蔵庫の食品を全部食べつくすイメージ写真

🧐 漢方で見たKさんの体質:「怒り」と「熱」がこもった状態

漢方専門医がKさんの体質を診察したところ、怒りや興奮の原因となるいくつかのサインが見つかりました。

Kさんに現れていた「高ぶり」のサイン

サイン(症状) 漢方での解釈(一言で) 体の具体的な状態
神経過敏、イライラ 肝鬱化火(かんうつかか)」(👉補注:*3) 精神情緒をつかさどる「肝」のエネルギーが滞り、それが「熱(火)」に変わって高ぶっている状態。
手足の震え、怒鳴る 熱証(ねつしょう) 機能が異常に亢進し、炎症的・興奮的な状態。
脈が弓の弦のように緊張 「弦脈(げんみゃく)」 ストレスや気の滞りが強い証拠。
お腹の筋肉の緊張、みぞおちのつかえ感 腹直筋緊張・心下痞 交感神経が過緊張し、体がガチガチにこわばっている。

Kさんの状態は、「体は弱っているのに(虚証)、怒りや興奮の熱が内臓(裏)にこもって暴走している」と診断されました。(👉補注:*2)この強い興奮とイライラこそが、過食と不眠を引き起こし、糖尿病を悪化させていたのです。


Gemini_漢方薬のおかげで不眠が治り、イライラも消えて、熟睡しているイメージ写真

Gemini_漢方薬のおかげで不眠が治り、イライラも消えて、熟睡しているイメージ写真

 

🌟 驚きの変化!漢方薬「抑肝散」で安らぎを取り戻す

この漢方医学的な診断に基づき、Kさんに処方されたのは、前回事例でも登場した「抑肝散(よくかんさん)」です。(👉補注:*4)

実は、この治療では Kさんだけでなく、ストレスで苛立っていたお嬢さんにも「抑肝散(よくかんさん)」を服用してもらいました。介護者側のストレスも BPSD 悪化の一因と考えられたからです。

漢方薬導入後の奇跡的な回復

  1. 数日後: Kさんが夜熟睡できるように!

  2. 1週間目頃: Kさんが穏やかになり、お嬢さんとの争いがなくなり、家族団らんで正常な食事量に。

  3. 1カ月後: 異常な過食が治まり、Kさんの食後血糖値が 310mg/dlから172mg/dlに急降下!

  4. 2カ月後: HbA1c も 8.6%から6.8%へ改善

Kさんの「心の高ぶり」を鎮め、熟眠を誘導したことで、異常な食欲が治まり、結果的に糖尿病まで改善したのです。現在、Kさんはリハビリに通いながら、お嬢さんと共に健全な生活を送っています。

専門医の考察:血糖値が下がったメカニズム

専門医は、「抑肝散」が以下の複合的な作用をもたらした可能性を指摘しています。

  • 過食行動を止め、血糖値の急上昇を抑えた。

  • 熟眠を誘導し、ストレスホルモンの分泌を是正した。

  • ストレスホルモンが減ったことで、インスリンの働き(血糖値を下げる力)が改善した。

認知症の BPSD 治療が、結果として持病の糖尿病まで改善させるという、漢方薬の多面的な効果が示された事例です。

👩‍🦱 介護に悩むあなたへ:複合的な症状も諦めないで

認知症に糖尿病高血圧といった持病が加わると、症状は複雑化し、介護は想像を絶する大変さになります。

しかし、この事例が示すように、漢方薬は興奮を鎮めるだけでなく、食欲の異常不眠といった BPSD の根本を改善し、結果として体のバランス(血糖値)まで整える力を持っています。

ご本人もご家族も苦しんでいる複合的な症状に、もう手がないと諦める前に、漢方薬も最新の西洋薬も処方できる専門医に相談する道を探してみませんか?


Gemini_漢方薬のおかげで不眠もイライラも過食もおさまり、家族と一緒に楽しく普通の食事をいただいているイメージ写真

Gemini_漢方薬のおかげで不眠もイライラも過食もおさまり、家族と一緒に楽しく普通の食事をいただいているイメージ写真

🔗 【認知症と漢方薬シリーズ:専門医の症例解説】

  1. 救急搬送後の大暴れがピタッと治まった「抑肝散」の実例

  2. 寝たきり、食欲不振…認知症の「無気力」を治した「補中益気湯」の実例

  3. 昼夜逆転、冷蔵庫を空にする過食・・・認知症と糖尿病の悪循環を断った漢方薬の実例

📚 補注:知っておきたい専門用語

*1血糖値・HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー):血液中のブドウ糖濃度を血糖値といいます。HbA1cは、過去1〜2ヶ月間の平均的な血糖値の状態を示す指標です。

*2裏熱虚証(りねつきょしょう):漢方医学の体質・症状の分類。体が弱っている状態(虚証)にもかかわらず、内臓(裏証)で興奮や炎症(熱証)が起こっている状態を指します。

*3肝鬱化火(かんうつかか):精神情緒をつかさどる「肝」のエネルギーが滞り、それが「熱(火)」に変わって高ぶっている状態。イライラや過食の原因と考えられます。

*4抑肝散(よくかんさん):神経が高ぶり、怒りやすい、イライラなどがある方の神経症、不眠症、小児夜泣きなどに使われます。「肝(興奮)」を抑える作用があります。

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以上

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