介護の精神的負担を減らすには?オンライン・ピアサポートの効果と活用法
医療法人社団風林会リゼクリニックの
【老後・介護に関する調査(2021年)】によると、
介護経験のある女性にとって
2番目に負担が大きいのは「精神面(52.5%)」でした。調査詳細はこちら
介護のつらさは、体の疲れだけではありません。
孤独、不安、焦り、罪悪感、怒り、悲しみ――
いくつもの感情が入り混じり、
気づかないうちに心が限界に近づくこともあります。
ここでは、そんな精神的負担を少しでも軽くする
「5つの実践的な方法」と、
近年注目されているオンライン・ピアサポートの活用法を紹介します。
1. 休息を「罪」ではなく「ケア」と考える
介護中に休むことをためらう人は多いものです。
けれど、休息は“サボり”ではなく“再生”の時間。
デイサービスやショートステイを利用したり、
配食・買い物代行を活用したりして、
自分のための小さな時間を作りましょう。
10分の散歩、音楽を聴く、
好きな飲み物をゆっくり味わう――
それだけでも心の緊張がほどけます。
2. 「話せる相手」をもつ ― オンライン・ピアサポートを活用
「話すこと」は、心のデトックスです。
近年は、スマホやパソコンから参加できる
オンラインの介護者コミュニティ(ピアサポート)が広がっています。
同じ立場の人同士が匿名で語り合う場では、
「共感」と「安心」が得られるという研究結果もあります。
(“ピアサポート活動” 報告書 認知症の人と家族の会 https://bit.ly/4oLpyzH)
たとえば、
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オンライン座談会(Zoomなど)
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LINEオープンチャットの介護者グループ
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NPO法人や自治体が運営する「介護者カフェ」オンライン版
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- kaigoカフェ https://bit.ly/47gDFHv
- あっぷあっぷカフェ on LINE https://bit.ly/47eercJ
- オンライン認知症・介護カフェ「テレビ電話でモヤッとカフェ」 https://bit.ly/47sGS5t
- オレンジカフェ オンライン (東京都西東京市) https://bit.ly/4nr2MvW
- オンラインDカフェ https://bit.ly/3LdYM4u
外出が難しい日でも、
スマホ1つで「つながること」ができます。
「自分だけじゃない」と思えた瞬間に、
心がふっと軽くなるでしょう。
3. 完璧を目指さない
「自分がやらなければ」
「ちゃんとしなきゃ」と思いすぎると、
心の負担はどんどん大きくなります。
介護は長距離マラソンのようなもの。
100点を目指すより、
「今日はここまでできた」と自分を認めましょう。
80%できれば十分です。
完璧より“継続”が大切です。
4. 小さな楽しみを毎日に入れる
介護中心の生活でも、
「自分の楽しみ」を1つでも持つことは大切です。
短いドラマを見る、
庭の花を眺める、
好きな香りのハンドクリームを使う――
たった5分でも「自分のための時間」を
意識的に作ることで、心のバランスが保たれます。
5. 「話す・書く・振り返る」を習慣にする
気持ちをノートに書くだけでも、
自分を客観的に見つめ直せます。
「今日はイライラした」「笑顔を見られた」
そんな一言メモでもOK。
週に一度、「うまくいったこと」「困ったこと」を
振り返る時間をもつと、
次にどう動けばいいかが見えてきます。
6.心を守ることは、介護を続ける力になる
アメリカの大規模調査(JAMA, 1999)では、
配偶者を介護する人は、
介護していない人に比べて
4年以内に死亡するリスクが63%高い
という結果が出ています。
だからこそ、
「自分の心と体を守ること」が
いちばんの介護ケアなのです。
最後に
介護は、思いやりと忍耐の積み重ねです。
でも、あなたが笑顔でいられることこそが、
いちばんの支えになります。
どうか無理をせず、
オンライン・ピアサポートなどを上手に使いながら、
少しずつ「心をやわらげる工夫」を取り入れてください。
あなたの優しさが、
ご家族に安心を届けています。
以上










