自宅介護の排泄介助を楽にする方法:身体と心の負担を軽減するポイント
2024年度のある調査では、自宅介護の平均年数は4年7カ月。長期戦となる自宅介護では、身体と心の両方に負担がかかります。(https://www.jili.or.jp/lifeplan/lifesecurity/1116.html)
特に排泄介助は、多くの介護者が悩むポイント。このブログでは、介助を楽にする具体的な方法と、介護者の心を守る工夫をまとめました。
1. 準備と環境整備
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介助セットをまとめる
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おむつ・パッド、介助用手袋、ウエットティッシュ、消臭スプレー、ビニール袋、ペーパータオルを事前に準備しておくと作業時間が短縮
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環境を安全に
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トイレや浴室には、手すり・滑り止めマット
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寝室や居間にポータブルトイレを設置して移動距離を短縮
- ベッドから車椅子・トイレへの移乗に移動用リフト・スライディングボード※を利用
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本人への声かけ
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「ゆっくりで大丈夫だよ」と安心させる
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2. 移動と介助の工夫
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膝を曲げ、腰を落として介助する(腰・背中の負担を軽減)
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移動は段階的に、スライディングボード※や歩行器があると、抱え上げずに済む
- 移動が難しい場合は車椅子→ポータブルトイレの組み合わせが安全
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おむつ交換は汚れが広がらないよう最初にシートを敷く
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清拭は前から後ろへ、吸収パッドで水分を抑える
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新しいおむつは密着しすぎず、ずれない程度にセット
3. 後片付け
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汚れ物はビニール袋でまとめて処理
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手袋・ティッシュはすぐ捨てる
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消臭スプレーでにおいを抑える
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介助後は手洗い・アルコール消毒・ハンドクリーム
4. 身体的負担を減らすポイント
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一度に全部やろうとせず、動作を小さく分ける
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本人のペースに合わせ、自立できる部分を尊重する
- 立ち上がりや座る動作を、腰や腕で無理に支えない
- 初めて補助具を使うときは、介護者と本人の両方で練習するのがおすすめ
- 週に1回はショートステイや訪問介護を利用して、休息をとる
5. 精神的負担を軽くするポイント
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感情を認める:「大変」「嫌だ」と感じることは自然なことなので否定しない
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小さな成功に目を向ける:「今日はスムーズにできた」など自分の働きを評価する
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サポートを活用する
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家族・友人に話す
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オンラインピアサポート(例:せたカフェ 土曜お茶会 https://setagaya-ninsapo.jp/partners/005507.html?utm_source=chatgpt.com)
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ケアマネや地域包括支援センターに相談
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自分の休息を確保:睡眠・入浴・運動、休むことに罪悪感を持たない
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心理的距離を取る:介助は「仕事」と割り切る
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気分転換の習慣:テレビ、YouTube、ネットフリックスなどで心をリフレッシュ
6. 便利な補助具リスト
| 補助具 | 効果 |
|---|---|
| ポータブルトイレ | 移動負担の軽減 |
| 手すり | 立ち上がり補助、転倒防止 |
| 滑り止めマット | 安全な移動をサポート |
| スライディングボード ※ | ベッド・椅子間の移動を容易に |
| 吸収力の高いおむつ/パッド | おむつ交換の頻度を減らす |
| ウエットティッシュ | 清拭が簡単で皮膚への負担軽減 |
| 手袋・ビニール袋 | 衛生管理・汚れ拡散防止 |
| 消臭スプレー | 臭いによる心理的負担軽減 |
※スライディングボードとは、ベッド・車椅子・ストレッチャー間の移乗に使う福祉用具。座った状態のままお尻を滑らせることで、身体を持ち上げずに移乗ができます。
介護者の負担軽減や、利用者側の転倒・骨折リスクの低減、また介護用リフトが使用できない場合の代替手段としても利用されています。
7.まとめ
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「身体の負担」と「心の負担」は両方大切。どちらかだけ軽くしても長続きしません。
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毎日の小さな工夫と、休息・サポートを組み合わせることで、介護はずっと楽になります。
2024年度のある調査によると、自宅介護の平均年数は4年7カ月。4年以上10年未満ものあいだ介護した人は約30%で、10年以上介護した人も約15%いらっしゃいます。(https://www.jili.or.jp/lifeplan/lifesecurity/1116.html)
想像以上の長期戦なのですから、あなたの「身体の負担」と「心の負担」 の軽減を最優先で考えてください。
以上











