🌻【実例】骨折後の寝たきり、敗血症後の衰弱から自力歩行へ!80代女性を救った漢方「補中益気湯」
🔗 シリーズ一覧:漢方とリハビリで回復した高齢者実例
| シリーズ回数 | 記事タイトル | リンク先URL |
| 第1回 | 🌻 【認知症実例】不安・不眠・徘徊に苦しむ82歳女性が漢方薬「加味帰脾湯」で劇的回復! | https://kizuna-iyashi.com/2024/02/02/homemade-256/ |
| 第2回 | 🌻 【奇跡の実例】誤嚥性肺炎で寝たきりに…91歳男性が漢方「補中益気湯」とリハビリで自宅復帰! | https://kizuna-iyashi.com/2024/02/09/homemade-257/ |
| 第3回 | 🌻【実例】骨折後の寝たきり、敗血症後の衰弱から自力歩行へ!80代女性を救った漢方「補中益気湯」 | https://kizuna-iyashi.com/2024/02/16/homemade-258/ |
| 第4回 | 🌻 【最終回実例】心不全・脳梗塞後の重度衰弱から自力歩行へ!漢方薬がリハビリ効果を倍増 | https://kizuna-iyashi.com/2024/02/23/homemade-259/ |
🌻【実例】骨折後の寝たきり、敗血症後の衰弱から自力歩行へ!80代女性を救った漢方「補中益気湯」
大病や大怪我を乗り越えた後、体力や気力が急激に衰えて「寝たきり」になってしまうことは、高齢者によくある深刻な問題です。
今回は、大腿骨骨折から危篤状態になったTさん(86歳)と、敗血症から寝たきりになったUさん(87歳)が、漢方薬とリハビリテーションによって再び自力で歩けるようになった二つの奇跡の実例をご紹介します。
1. 【Tさんの実例】骨折手術後に命の危険!「やる気が出ない」寝たきりからの脱出(86歳女性)
Tさん(86歳女性)は、高血圧の既往歴があり、左大腿骨頚部骨折で入院し手術を受けました。
🚨 病状悪化と寝たきりへの経緯
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危機的な状況:手術後に誤嚥性肺炎を併発し、一時は命に危険が及ぶ状態に陥りました。
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寝たきりへ:迅速な治療で危篤状態は脱したものの、その後は食欲不振や「やる気が出ない」状態が続き、寝たきりとなってしまいました。
📌 漢方医学的な診断
Tさんの状態は、ストレスや気の流れの停滞、体力の極度な衰弱が複合した状態と診断されました。
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脈診(弦脈):弓の弦が張ったような緊張感のある脈で、ストレスや気の停滞を示します。
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腹診(腹力弱・胸脇苦満・臍上悸):腹筋の弾力が弱く、生命力が衰えている状態(腹力弱)。肋骨の下に圧迫感があり、精神的な緊張が強い状態(胸脇苦満、臍上悸)。→→→ 【補注*5】
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舌診(歯痕舌):舌に歯の跡がつき、水分代謝が悪く、体に余分な水分が溜まっている「水毒(すいどく)」の状態。 →→→【補注*2】
2. 【Uさんの実例】重症の尿路感染症・敗血症を乗り越えた後の衰弱(87歳女性)
Uさん(87歳女性)は、脳梗塞の後遺症や認知症の既往歴がありました。
🚨 敗血症と寝たきりへの経緯
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命の危機:尿路感染症が重症化し、敗血症を併発して命を脅かす状況で入院しました。
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寝たきりへ:抗菌薬治療で回復したものの、その後も尿路感染による発熱を繰り返し、食欲や気力が低下し、寝たきり状態になってしまいました。
📌 漢方医学的な診断
Uさんの状態は、熱が体にこもり、消化吸収をつかさどる機能に問題が生じている状態と診断されました。
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脈診(浮脈・細弱):体表部に病気がある可能性を示し、脈に力がなく、体力の低下が疑われます。→→→ 【補注*5】
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舌診(紅舌):舌の色が赤く、体に熱がこもっている状態を示します。 →→→ 【補注*5】
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腹診(心下痞):みぞおちにつかえたような不快な閉塞感があり、消化吸収機能に問題があることを示唆します。
3. 共通の切り札!体力・気力を補う漢方薬「補中益気湯」
TさんとUさんは、病気の種類は違えど、重い病気を乗り越えた後に「食欲不振」と「やる気のなさ(気虚)」が共通の課題でした。
この「気」の低下を改善し、リハビリに取り組むためのエネルギーを取り戻すため、両者に対して同じ漢方薬が処方されました。
💊 漢方治療の切り札
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「気」を補う:補中益気湯(ほちゅうえっきとう) →→→【補注*3】
🩺 服薬後の劇的な回復(Tさん・Uさん共通)
| 経過 | Tさんの変化 | Uさんの変化 |
| 漢方開始後 | 食欲が改善し、リハビリを開始。 | 食欲と気力が戻り、栄養状態が回復。 |
| 回復期 | 自力で起き上がれるようになり、シルバーカーで歩行可能に。 | 体力が回復し発熱しなくなり、認知症の進行も抑制。 |
| 退院 | 老人保健施設へ転院し、肺炎の再発なし。 | 2カ月後、自宅へ歩いて退院し、デイケアを利用。 |
「補中益気湯」の服用により、両者とも体力が回復し、リハビリに意欲的に取り組めるようになった結果、寝たきり状態を脱出し、自宅や施設での生活に戻ることができました。
💐 まとめ:病後の「虚弱」と「やる気のなさ」には漢方薬の力を
大病後の衰弱や「やる気のなさ」は、漢方医学でいう「気(エネルギー)」の低下が深く関わっています。この「気」を補ってあげることで、食べる力、動く力、そして生きる意欲が回復し、西洋医学的な治療やリハビリの効果も高まることが、この二つの実例からわかります。
TさんとUさんのように、重篤な状態からでも回復できる可能性は十分にあります。もしあなたが大切な人の病後の回復の遅れに悩んでいらっしゃるなら、諦めずに漢方薬を処方できる医療機関を探してみませんか?
【補注】専門用語の解説
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*1: 水毒(すいどく):体内の水分代謝が悪く、余分な水が溜まった状態。むくみや舌の腫れなど。
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*2: 気虚(ききょ):元気の源となる生命エネルギーの不足。疲れやすい、やる気が出ないなどの状態。
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*3: 補中益気湯(ほちゅうえっきとう):体力が虚弱で、元気がなく、胃腸の働きが衰えて、疲れやすい人の虚弱体質、疲労倦怠、食欲不振などに用いられる漢方薬。
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*4: 敗血症(はいけつしょう):細菌などの感染により全身に炎症が広がり、臓器の機能が障害される、命にかかわる重篤な状態。
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*5: 漢方医学的な診断の所見:
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弦脈(げんみゃく):緊張が強く、気の停滞やストレスを示す脈。
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浮脈(ふみゃく):軽く触れるとはっきり触れる脈で、体表部の病態を示すことが多い。
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胸脇苦満(きょうきょうくまん):肋骨の下の張りや圧迫感。精神的なストレスでも起こる。
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臍上悸(せいじょうき):お臍の上の腹部大動脈の拍動が強く感じられること。精神的な緊張を示す。
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📚 謝辞・情報源
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症例報告:「サルコペニア・フレイル・認知症進行抑制を見据えた漢方薬治療」玉野 雅裕 ほか(「脳神経外科と漢方」2022年)
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漢方のお医者さん探し:漢方・漢方薬に詳しい医療機関(病院・医院・医師)を検索できます。(https://www.gokinjo.co.jp/kampo/)
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日本脳神経漢方医学会:脳神経領域における漢方療法に関する研究を行っている学会。(https://nougekampo.org/)
以上




