尿漏れの4つの原因と治療法を解説|スマホで簡単「大人用おむつカウンセリング」のすすめ【後編】
排泄ケアに悩む方へ。前後編で、原因と対策をわかりやすく紹介しています。
👉 【前編】トイレの失敗や尿漏れが増えたら?泌尿器科・ウロギネで原因を調べて正しくケアしよう
👉 【後編】尿漏れの4つの原因と治療法を解説|スマホで簡単「大人用おむつカウンセリング」のすすめ
前編では、おしっこの仕組みと泌尿器科・ウロギネ(女性排尿機能センター)(*1)の役割を紹介しました。
特に女性では、骨盤臓器脱・頻尿・尿もれ・膀胱痛など、女性特有の症状に対応できる専門医の診断が大切です。
この後編では――
👉 尿漏れ4種類の原因と治療法
👉 スマホでサイズが分かる「大人用おむつカウンセリング」
を分かりやすく解説します。
1.腹圧性尿失禁:お腹に力が入ると漏れてしまうタイプ
重い荷物を持ち上げた時、咳・くしゃみ・ジャンプなどで尿が漏れるタイプ。
原因は、骨盤底筋群(*2)(尿道を締める筋肉)が緩むことです。
加齢や出産、便秘時の強いいきみ、喘息・花粉症による咳なども要因になります。
主な治療法は4つ。
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骨盤底筋体操(正しいフォームが重要)
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薬による治療
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電気・磁気刺激療法
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手術(重症例)
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ただし、誤ったやり方は逆効果になることもあります。
亀田メディカルセンターの説明(*3)では、
「正しい収縮を毎日3ヶ月以上続けることが必要。自分ではできているつもりでも、間違った筋肉を使っている場合があります。」
とされています。効果が出ない時は、理学療法士や専門医に相談を。
2.切迫性尿失禁:我慢できずに漏れてしまうタイプ
「トイレまで間に合わない」「急に尿意が強くなる」場合は、膀胱の過活動が原因。
膀胱が勝手に収縮してしまうために起こります。
主な誘因
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冷えや寒さ、湿気
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生理前や更年期
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冷水や水の音などの刺激
さらに影響を与える病気
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膀胱炎や尿管結石
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脳梗塞、パーキンソン病など神経疾患
70代で4人に1人、80代では3人に1人が過活動膀胱に悩んでいるといわれます(*6)。
治療法
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薬物療法(抗コリン薬・β3作動薬など)
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飲水コントロール
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骨盤底筋体操
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膀胱訓練(少しずつ我慢時間を延ばす)
3.溢流(いつりゅう)性尿失禁:出にくくてあふれ出るタイプ
尿が出にくく、残尿が膀胱からあふれてダラダラ漏れるタイプ。
排尿に時間がかかり、残尿感が強いのが特徴です。
主な原因
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男性:前立腺肥大症・前立腺がん
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女性:子宮脱(*7)
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糖尿病による神経障害
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手術・脊椎損傷による神経伝達の低下
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抗ヒスタミン薬などの副作用
放置すると腎不全のリスクもあるため、早めの受診が必要です。
治療法
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原因に応じた薬・手術
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「間欠導尿(かんけつどうにょう)」(*8)による残尿除去
間欠導尿とは、数時間ごとにカテーテルで残尿を出す方法。
本人や介護者でも行うことができ、生活の質(QOL)を大きく改善します(*9)。
4.機能性尿失禁:体や認知の問題で間に合わないタイプ
排尿機能そのものは正常でも、歩行障害や認知症などによりトイレに間に合わないケースです。
生活環境を見直して改善
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ゴムウエストや短め上着など、着脱しやすい衣類にする
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トイレ扉を横開き・常時開放に
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便座が高い場合は足場を設置
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トイレ内に手すりを設置
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自動洗浄・夜間照明の活用
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トイレの場所が分かるように張り紙
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ポータブルトイレの活用
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排尿時間を一定にして誘導
リハビリによる「立つ・移る・座る」の練習も有効です。
介護職やケアマネジャーと連携して取り組みましょう。
5.シニアの尿失禁を改善する生活習慣
東京高輪病院 泌尿器科・松崎香奈子先生(*6)によると、
高齢者の尿失禁は生活改善で大きく改善できます。
自宅でできる対策
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体重を5〜10%減らす:尿漏れ回数が減る報告あり
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カフェインを減らす:頻尿・尿意切迫感の緩和
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体を冷やさない:足元やお腹・背中を温める
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尿をため過ぎない:定期的にトイレへ
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禁煙・便秘改善・重労働を控える
6.AI採寸でぴったりがわかる「大人用おむつカウンセリング」
尿漏れのタイプと治療法がわかったら、次は最適な紙パンツ・パッド選びへ。
ユニ・チャームのAI診断(LINE)(*10)
スマホ撮影でサイズがわかる「大人用おむつカウンセリング」が便利です。
使い方
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ユニ・チャーム公式LINEを友だち登録
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チャットで質問に答える
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AI採寸で最適なサイズを提案(正面・側面撮影または数値入力)
AIが体型を解析し、ユニ・チャーム製品の中からぴったりのサイズを提案。
使い方がわからない時も、チャット形式で案内してくれるので安心です。
7.各社の紙パンツ・尿取りパッド比較リンク
💬まとめ
尿漏れは誰にでも起こり得ること。
しかし、原因を見極め、適切な治療とケアを行えば改善します。
専門医に相談しながら、肌に優しく吸収力の高い紙パンツを活用し、
ご本人も介護する側も、笑顔で安心して過ごせる毎日を目指しましょう。
🔗参考文献・出典
(本文中の*1〜*10に対応)
*1:「ウロギネとは、ウロ(Urology泌尿器科)、ギネ(Gynecology 婦人科)からなる造語で、泌尿器科と産婦人科の境界領域にある病気を治療する診療科です。子宮脱・膀胱脱・直腸瘤などの骨盤臓器脱や尿失禁、頻尿、夜間頻尿などの排尿のトラブル、便失禁や直腸脱などの排便のトラブル、さらに下腹部痛、膣の違和感などもウロギネコロジーの分野に含まれます。」亀田メディカルセンター ウロギネ・女性排尿機能センター https://www.kameda.com/pr/urogyne_center/index.html
*2:「骨盤底筋とは、骨盤の底(下部)にある筋肉の総称で、骨盤内臓器を下から支え、排尿、排便のコントロールする役割を担っています。
骨盤底筋と姿勢は密接な関係があると言われています。姿勢保持に必要な筋肉は、腹筋や背筋などの体幹筋です。骨盤底筋は横隔膜、多裂筋、腹横筋などと共に、体幹の深層筋群で出来たインナーユニットを構成して、体の安定性や腹圧の調整に関与しています。」亀田メディカルセンター https://www.kameda.com/pr/urogyne_center/rehabilitation.html
*3:「Q. 骨盤底筋体操を行なっていますが効果がありません。どうしたらよいですか?」亀田メディカルセンター ウロギネ・女性排尿機能センター https://www.kameda.com/pr/urogyne_center/faq.html#a02
*4:「排尿はどのような仕組みで行われるの?」看護roo! https://www.kango-roo.com/learning/3287/
*5:「頻尿(ひんにょう)とは」日本泌尿器科学会 https://www.urol.or.jp/public/symptom/02.html
*6:「過活動膀胱の年齢別・性別有病率」尿失禁は改善できます! 独立行政法人地域医療機能推進機構(JCHO)東京高輪病院泌尿器科 松崎香奈子 https://takanawa.jcho.go.jp/wp-content/uploads/2019/11/20191214-1_matuzaki.pdf
*7:「子宮脱:子宮下垂・脱は、子宮が正常の位置より下降したものを子宮下垂といい、これがひどくなり外陰部より子宮の一部または全部が脱出するのを子宮脱といいます。従って子宮の下垂と脱の違いは程度の差です。
子宮の下端は腟内に突出しており(子宮腟部)、子宮の前方は膀胱、後方は直腸とそれぞれ接しており、多くの場合子宮が下降するときは、腟・膀胱・直腸などの臓器を引き連れて下がり、ひどくなると腟は、それにつられて裏返ってしまうこともあります。
このように、骨盤の中に周囲の臓器が落ち込むことからpelvic organ prolapse(骨盤内臓脱)もしくは性器脱とよばれます。」女性の病気について 一般社団法人 日本女性心身医学会 https://www.jspog.com/general/details_04.html
*8:「間欠導尿とは、膀胱容量が500mLを超えないように一定時間ごとに導尿することです。
膀胱内に残尿がなく、膀胱内圧の上昇と過伸展がなければ、膀胱の抵抗力によって尿路感染を防止できるといわれており、無菌的操作ではなく清潔的に自己導尿を行うことが一般的です。」間欠的自己導尿 いまもと泌尿器科クリニック https://imamoto-uro.com/%E8%87%AA%E5%B7%B1%E5%B0%8E%E5%B0%BF%E3%81%AE%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%83%83%E3%83%88#:~:text=%E9%96%93%E6%AC%A0%E5%B0%8E%E5%B0%BF%E3%81%A8%E3%81%AF,%E3%81%93%E3%81%A8%E3%81%8C%E4%B8%80%E8%88%AC%E7%9A%84%E3%81%A7%E3%81%99%E3%80%82
*9:「溢流性尿失禁の治療法・対策」 UUI(切迫性尿失禁)相談室 Pfizer co.jp ホーム https://www.oab-info.com/column/04overflow
*10:ニュースリリース「人工知能を駆使した診断と撮影採寸で最適な紙おむつ選びを提供 」2021年12月09日 ユニ・チャーム https://www.unicharm.co.jp/ja/company/news/2021/1207-02.html
以上










