お勧めします、『脳科学者の母が、認知症になる』

脳科学者の母が、認知症になる
春の玄関  撮影:浅海禎子

素晴らしい本に出会いました。脳科学者の恩蔵絢子氏が、アルツハイマー型認知症と診断されたお母様との2年半を、脳科学者として、同時に娘として、記録・観察してまとめられた本です。

脳科学者の母が、認知症になる恩蔵絢子(おんぞう・あやこ)著、河出書房新社、2018年10月初版

やっと一息ついた、穏やかな時に『ちびちゃんたちはもう寝たの?』と言い出す恩蔵氏のお母様。わたしの父の場合は、30年も前に他界した「あばあちゃんが昨日きたよ」という発言でした。あるいは、恩蔵氏がお母様の為に求めてきた紫花豆が、台所の三角コーナーに捨てられていた事件は、わたしが食事介助に行かない日のご飯ごみ箱投入事件。取り上げられている事柄は、どれもウチの場合はと共感できる出来事です。

けれど、そのあるあるの事柄を脳科学者として説明してくださったことが有難いです。あの時は理解できなかったので、無駄に傷ついてしまったけれど、この本のお蔭で癒されました。この本をもっと早く読んでいればと、悔やまれます。

恩蔵氏は、『この本が、認知症の理解に役立つことがあれば幸いである。』と書かれていますが、わたしには本当に役立ちました。仕組みや理由を理解したことで、すでに他界した父との日々が癒されました。

もしもあなたの身近にアルツハイマー型認知症の方がいらっしゃるならば、ご一読をお勧めします。

父

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