素敵を発見! 『わが青春の台湾』

夕暮れの空
夕暮れの空 撮影:浅海禎子

図書館で、素敵な本を発見しました。

『わが青春の台湾 - 女の戦中戦後史』 竹中りつ子著 1983年初版

大正9年に台北市で生まれた著者竹中りつ子さんが、生まれ育った台湾の日々から日本に引き揚げた戦後の動乱期までを、日記や手紙を交えて描いています。

りつ子さんは高校卒業後、あの三井物産台北支店に就職。けれど、お茶くみと使い走りの仕事に満足できず、新設された中国の汕頭(スワトウ)出張所に栄転する上司に異動を懇願します。やがて彼女の希望は長期出張という形で叶えられ、昭和15年4月、女性1人で汕頭に転勤し三井物産汕頭出張所で働き始めます。

停仔脚やコティの白粉の話など、昔の台湾の様子がお話の中にちりばめられています。さらに、勤勉で努力家で、少女時代も会社員時代もそして、戦後の苦しい時代でも精一杯生きていらっしゃるご様子に心打たれます。

自分史は書き手がご自身なので、ややもするとお話が単調になりがちですが、竹中さんのこのお話は、日記やお手紙、当時の台湾の状況説明などを織り交ぜているので飽きさせません。

瞳を輝かせて懸命に生きる少女、りつ子さんにこの本で出合えます。

『わが青春の台湾 - 女の戦中戦後史』 竹中りつ子著、(株)図書出版社、1983年発行

わが青春の台湾

わが青春の台湾

Follow me!