嫌な記憶も人生に必要だったと肯定できれば

 

嫌な記憶も人生に必要だったと肯定できれば

pixel2013によるPixabayからの画像

このタイトルは、ある本の一節です。というのは、退職後、気分が落ち込んで鬱のようになった時に、自分史の執筆に取り組むことで回復したという友人のお父様の話を伺いました。

そこで調べてみると、自分史関連の本や講座はたくさんありました。その中でご紹介したいのは、平成22年発刊とちょっと古い本ですが、この1冊です。

『自分を遺(のこ)す本 - あなたの人生を「保存」する全方法』 編著 瀬川陣市(せがわ・じんいち)祥伝社、平成22年刊 

全6章、158ページで自分史のテーマの決め方から、自分史作成ソフトやムービーサービス、アルバムサービス、家系図サービス、肖像画、遺言書作成からエンディングノートまで網羅しています。情報が古いので、確認は必要ですが、その方の人生を遺す方法や形が多彩なことを教えてくださいます。

嫌な記憶も人生に必要だったと思えれば

嫌な記憶も人生に必要だったと肯定できれば

けれど、特にお勧めした理由は他にあります。それは、『自分を遺すメリットを考える』という章です。瀬川氏はこの章の中で、このように記されています。

(前略)過去にはつらかったり、嫌な思い出も少なくはないでしょう。(中略)しかし、その出来事を嫌なことではあったけれども自分が今日まで生きてくるのには必要な出来事だったと肯定できた瞬間から、それはポジティブな感情として捉えられた過去に変身します。「遺す」プロセスの中で、自分の過去の出来事を肯定して捉え直すことができたなら、これ以上のメリットはないのではないでしょうか。なぜなら今の自分を認めて生きていけることほど幸せなことはないと思うからです。(後略)』

嫌な記憶も人生に必要だったと思えば

嫌な記憶も人生に必要だったと肯定できれば・・・ 撮影:浅海禎子

 

幸せな記憶や、家族や親しい方への感謝の気持ちだからこそ、遺された方もその思いを受け止めて、幸せを感じ取り、感謝の気持ちに包まれます。

つらい出来事やその方が受けた理不尽な仕打ちも、それを乗り越えて幸せや喜びに到達できたお話であれば、その自分史を遺された方々も共感できます。もしも恨みつらみや不平不満で終わる物語であれば、息苦しくて読み進めることが出来ないのではないでしょうか。

「いろいろあったけど、幸せだった」という人生の先輩の言葉に、わたしたちは励まされます。「だから、おまえも頑張れ」とおっしゃっている声が聞こえます。

人生の遺し方を模索なさっていらっしゃる方や、自分史に興味のある方には、是非ともこの『自分を遺すメリットを考える』の章、わずか5ページだけでも読んで頂きたい1冊です。

蛇足ですが、父は筆不精の悪筆だったので、自分史なんて怖気をふるったと思いますが、色々な方法があることを提案したかったです。声を聴きたいと、ふっと、おもいだされるので。

嫌な記憶も人生に必要だったと肯定できれば

嫌な記憶も人生に必要だったと肯定できれば  撮影:浅海禎子

 

 

 

 

 

 

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