みんなコロナで苦しいからこそ、豪雪に苦しんでいる地域を応援しませんか?
1月12日付の毎日新聞の記事はお読みになりましたか? 豪雪のため立ち往生したトラック等の運転手さんたちに、「餃子の王将丸岡店」が無料で温かいギョーザやチャーハン・天津飯などを作って、食材が尽きるまで振る舞い続けたという美談です。
あの豪雪はその後どうなっているのでしょう。1月21日の富山市は、気温が上がり春先の陽気だったそうです。平穏な雪国の冬をお過ごしなのでしょうか?Netで調べた豪雪のその後の情報をお届けします。
☆YouTubeの動画、「【災害】現地の人しか知らない大雪の福井の現実。(2021/01/13)」カズチャンネル/Kazu Channel
この動画は1月16日に開催した「Zoom女子会」で教えて頂きました。Oさん、ありがとうございます。
福井市在住のカズさんが、約18分間、雪に埋もれた1月11日夕方、市内の様子を撮影しています。消雪設備がある幹線道路から、除雪車が入らない路地の様子。12日の仕事始まりに間に合わせようと、線路の除雪作業を行っている車やスコップを持った人たちなど、本当に現地の方しか知らない映像と情報です。
☆北國新聞の2021年1月15日の記事、「奥能登、除雪費尽きる 追加予算計上を準備」
この記事によれば、石川県珠洲市では今年度の除雪排雪対策費として1億2千万円を計上していましたが、昨年末で約8千万円を使ってしまい、1月15日頃に枯渇したそうです!
能登半島の最先端に位置する石川県珠洲市は約247㎢と広く、そこに78の町が点在しています。特に山間部に小さな集落があるので、除雪対象の道路が多いのだそうです。ちなみに隣接する輪島市の面積は、約426km²ですが、今年度除雪予算は9千万円です。
珠洲市では、午前3時には道路の積雪状況の調査に出発し、30分後には委託業者が除雪を開始。こうして大雪による集落孤立を防ぎ、救急車などの緊急車両の通行を確保しています。
1月7日以降の「今季最強寒波」による豪雪を除いたのちも、対面通行や歩行者の安全を確保するために路肩に積み上げられた雪を取り除く作業がまだ残っています。大雪の峠は越えましたが、珠洲市役所の駐車場には15日も仮置きされた雪が高さ数メートルにわたってうずたかく積まれたままだそうです。終わっていなかったんですね、豪雪被害は。
除雪費でさらに調べたところ、北海道の除雪費の記事を発見しました。
☆北海道建設新聞2020年11月6日付の記事、「除雪費は過去最大の220億円 札幌市の20年度実施計画」
札幌市の除雪費は前年度比2・4%増の220億3500万円で、除雪シーズン前の予算としては過去最大規模。このほか、新型コロナウイルス感染症への対策も盛り込まれたそうです。
内訳は、道路除雪費が1・8%増の173億2000万円。この173億円は、千葉県富津市の平成30年度の予算と同じ金額です。つまり、富津市の年間予算が札幌市ではわずかひと冬の道路除雪に必要という訳です。
広大で海産物にも農産物にも恵まれた北海道は憧れの大地ですが、雪国で生活するにはコストとリスクもかかってくるのですね。知りませんでした。
さらに2019年1月の記事ですが、富山の除雪費用の話です。
☆Freenaviとやま の記事「富山の除雪費用っていくら?1日4,000万円の実態に迫る..」(2019/01/09)
この記事によれば、富山市が平成30年1月17日までに使った除雪費は5億400万円。これを富山市で雪が降った日数の15日で割ると、5億400万円 ÷ 15日 = 3,360万円。つまり、富山市の除雪作業1日あたりの除雪費は3,360万円!
さらに、17日までの富山市の累計積雪量は160cmなので、5億400万円 ÷ 160cm = 315万円。富山市が積雪1cmあたりにかける除雪費の平均は315万円です。
これでは、各自治体がドカ雪で除雪予算が底をつきそうになり、頭を抱えるのも無理ありません。わずか1㎝の積雪に315万円もかけて、雪国で暮らし続けられる皆様の郷土に対する深い愛着に、驚かされます。
さらに豪雪災害に苦しんでいらっしゃる地域を調べてみました。
☆内閣府「令和3年1月7日からの大雪による災害にかかる災害救助法の適用について【第7報】 」
これによると、秋田県・新潟県・福井県・富山県の22市町村では、「令和3年1月7日からの大雪による災害により、多数の者が生命又は身体に危害を受け、又は受けるおそれが生じている」そうです。
ところが日本赤十字社ホームページの中の「国内義援金・海外救援金への寄付」欄には、この大雪による災害についての募集はありません。(2021/01/17現在)これは、個人が被害を受けているというよりは、除雪排雪費用で各自治体が被害を受けているからでしょう。
Freenaviとやま の記事には『たとえ大雪が降っても富山県民はヘコタれません。雪をもろともしない鋼の心で会社へ学校へと定時で到着するのでした。さすが、雪ん子 富山県民!!!!』とありましたが、雪国の方々には本当に感謝です。
大雪にも負けず雪国で暮らし続けてくださるからこそ、美味しいお米やお料理などあの風土に根差した宝物を、雪に苦しめられることのないわたしたちも美味しく頂けるのだと思います。
そこで最後にご紹介する情報は、ふるさとチョイス災害支援です。
☆ふるさとチョイス災害支援
これは「ふるさと納税」のサイトで、特に被災自治体が載っています。災害支援を目的としているので、お礼の品はありませんが、自治体によってはクレジットカード決済で2000円から寄付ができます。
わたしもコロナで収入が激減しましたが、苦しいのは日本全国一緒でしょう。豪雪に苦しめられないだけ幸せです。大好きな「いぶりがっこ」やお米を作って下さるお礼に、ほんの少額ですが寄付しようと思います。
《参考》
☆1月12日付の毎日新聞の記事:https://mainichi.jp/articles/20210111/k00/00m/040/186000c
☆カズチャンネル/Kazu Channelの「【災害】現地の人しか知らない大雪の福井の現実。(2021/01/13)」:https://www.youtube.com/watch?v=bnfE8Uwmm-w
☆北國新聞の2021年1月15日の記事:https://www.hokkoku.co.jp/subpage/E20210115006.htm
☆北海道建設新聞2020年11月6日付の記事:https://e-kensin.net/news/132431.html
☆Freenaviとやま の記事:https://www.freenavi.co.jp/article/13861
☆令和3年1月7日からの大雪による災害にかかる災害救助法の適用について【第7報】:http://www.bousai.go.jp/pdf/210107_ooyuki_kyuujo07.pdf
☆ふるさとチョイス災害支援:https://www.furusato-tax.jp/saigai/filter?category_id[]=1162&category_id[]=922
以上