愚痴話の正しい聴き方とは?1ー未解決の感情が噴出している場合の聴き方

違う視点に誘導してみたら・・・

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猛暑に豪雨に台風と、目まぐるしく殺気立ったような日々ですが、それでも旧盆の季節がやってきました。スーパーでくし形に切られた西瓜ではなく、丸い西瓜を久しぶりに集まった家族で切り分け、古びた茶の間で味わう昼下がり。カット西瓜よりも美味しく感じるのは、気のせいでしょうか。

あなたはどちらで、このお盆を過ごされますか?

食後の片付けも済み、茶の間でのんびりしていると、いつものように始まるお母様の昔の話。「ああ、また始まった」と思わずに、今年はお決まりの愚痴話を違う視点に誘導してみてはいかがでしょうか?

違う視点に誘導してみたら・・・

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まず、愚痴話、つまり個人的な昔の話は、話し手の視点や評価や感情が、語られます。さらに、何度も繰り返して語られる昔の話は、話し手の感情や評価が繰り返し話されることで強化され、話し手の中でその感情や評価が固定され、より強調される傾向にあります。

そして、5月8日のブログ「同じ話を繰り返す心の底には」に書きましたが、どうか愚痴話と決めつけないください。理由があって繰り返されるお母様の昔の話が、以下のどれに当てはまるのかを判別なさってください。

1.その方の人生で一番楽しかった思い出で、その頃に戻りたいという願望の話

2.その方にとって納得できない、あるいは許せない事柄で、未解決の感情が噴出している話

3.その方の実績などが正しく評価されていないと感じているための、承認欲求の話

これらの分類の2、未解決の感情が噴出している話の場合を、今回は説明いたします。(1と3の場合は、5月8日のブログをご覧ください)

愚痴話の正しい聴き方とは?

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第一段階。何度も聞かされている昔の話が始まったら、お母様の話を否定するのではなく、お母様の立場に共感なさってください。「そうだったのね」「すごいね」「辛かったのね」などの言葉で、同じ話を繰り返すお母様の背中をなでるように、言葉で慰めて差し上げて下さい。聞き手のあなたに受け入れられている、自分の話をちゃんと聞いて、同意してくれているとお母様が感じ取るまで続けて下さい。

あなたの共感や同意が伝わったら、第二段階です。ここで、違う視点へお母様を誘導します。

例えば、「そのAさんって、どのような生まれ育ちで、どんな性格の人なの?」「Aさんのことを、他の友だちはなんて言ってるの?」「その後、Aさんはどうなったの?」「当時はよくある出来事なの?」とさりげなく質問なさってください。

お母様の走っている車線からの眺めのみだった話を、反対車線から眺めたらどう見えるのか?に気づくことが出来るような質問を、無邪気に、さりげなくなさってください。あくまでも、お母様の味方の立場から、そのお話をもっと理解するために質問したのという風に、質問なさってください。

違う視点へ誘導してみたら・・・

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お母様は、あなたの質問に対してどのようなお返事をなさったでしょうか?

考えながら、今までとは違う視点で話を始めた場合は、未解決の感情が噴出している状態から脱出できるキッカケとなる可能性があります。僅か1回では難しいので、反対車線からの眺めもあると気づいて下さるまで、第一段階と第二段階を繰り返してみてください。

もしも、質問を無視してAさんとの違う昔の話を始めた場合は、Aさんへの特定の感情に凝り固まっていらっしゃるのかもしれません。

あるいは、質問を無視して違うBさんとの昔の話を始めた場合は、お母様のご自身に対する承認欲求が大きく膨らんでいらっしゃるのかもしれません。

これ以上は、その方の性格などによりますので、説明できかねます。よろしければ、お母様とご一緒にワークショップにご参加くださいませ。

最後に、同じ話を繰り返される女性は、真面目で正義感が強く、傷つけられてもその場で反撃や攻撃など出来ないからこそ、自分の中に感情を溜め込んでしまう方が多いようと感じます。

だからこそ、聞き辛い昔の話や愚痴話のその奥には、真っ白い蓮の花が咲いているのかも知れません。

どうか楽しいお盆をお過ごしください。

違う視点へ誘導してみたら・・・

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