お子さん等の不登校やひきこもりに悩んでいるあなたへ、当事者と当事者家族の体験談が参考になる『生きづらさの生き方ガイド』

お子さん等の不登校やひきこもりに悩んでいるあなたへ、当事者と当事者家族の体験談が参考になる『生きづらさの生き方ガイド』

お子さん等の不登校やひきこもりに悩んでいるあなたへ、当事者と当事者家族の体験談が参考になる『生きづらさの生き方ガイド』(StefleiFotografieによるPixabayからの画像)

新学期が始まりましたが、お子さんやお孫さんのご様子はいかがですか? 朝になると熱がでたり、お腹が痛くなったり。あるいは、「どうしたの?」「何かあったの?」と尋ねても黙り込んでしまったり。こんな異変に悩んでいませんか?不登校やひきこもり等の「生きづらさ」を乗り越えた当事者と当事者家族の体験談が悩んでいる方の力となる本をご紹介します。

不登校・ひきこもり・発達障害・LGBTQ+  生きづらさの生き方ガイド ~本人・家族の本音と困りごと別相談先がわかる本』大橋史信(おおはし・ふみのぶ)・岡本二美代(おかもと・ふみよ)共著、令和3年7月発行、株式会社日本法令、定価1,800円+税、ISBN978-4-539-72839-0

この本のサイズは、縦21.0センチ×横14.8センチのA5判で、228ページ。ちょっと厚いと思われるかも知れませんが、最初は本人にも原因の分からない「生きづらさ」の問題を解説し、それぞれの活動団体や相談窓口、さらに付録として知っておくと便利な身近な情報まで網羅されています。

お子さん等の不登校やひきこもりに悩んでいるあなたへ、当事者と当事者家族の体験談が参考になる『生きづらさの生き方ガイド』

お子さん等の不登校やひきこもりに悩んでいるあなたへ、当事者と当事者家族の体験談が参考になる『生きづらさの生き方ガイド』(Yuliya YuliyaによるPixabayからの画像)

内容は以下の通りです。

第1章カンタンにわかる「不登校、ひきこもり」のこと

  • 「不登校」とは
  • 「ひきこもり」とは
  • 「生きづらさからの回復」の支援ー家族・支援者向けー
  • 「自分らしい生き方」に必要なこと

第2章当事者の体験インタビュー(9人の実体験を岡本氏・大橋氏がインタビュー)

第3章当事者家族の体験インタビュー(4人の近親者の体験を岡本氏・大橋氏がインタビュー)

第4章「自分らしい生き方」を応援する民間の活動団体(QRコード付き)

  • 「行き渋り・不登校」活動団体
  • 「ひきこもり」活動団体
  • 「発達障害」活動団体
  • 「LGBTQ+」活動団体

第5章「自分らしい生き方」を応援する便利帳(QRコード付き)

  • 「行き渋り・不登校ほか」の相談窓口
  • 「学齢期・青少年期の生きづらさ全般」の相談窓口
  • 「ひきこもりと生活困窮」の相談窓口
  • 「発達障害」の相談窓口
  • 「LGBTQ+」の相談窓口
  • 地域相談窓口
  • 地域別相談窓口マップ

第6章「自分らしい生き方」の付録(QRコード付き)

  • 自分らしいはたらき方
  • くらしとお金
  • 親なき後準備(8050問題対応)

特に第2章と第3章のインタビューは、当事者の困惑や苦しみ、当事者家族の不安や苛立ちが素直に語られて、原因不明でまさに今、苦しんでいらっしゃる方々の希望の光となり、孤立感が和らぐと思います。

お子さん等の不登校やひきこもりに悩んでいるあなたへ、当事者と当事者家族の体験談が参考になる『生きづらさの生き方ガイド』

お子さん等の不登校やひきこもりに悩んでいるあなたへ、当事者と当事者家族の体験談が参考になる『生きづらさの生き方ガイド』(Tomasz ProszekによるPixabayからの画像)

例えば、不登校を乗り越えたみどりさんは、質問に答えてこう言っています。

『たとえ「学校を休みたい」と言ったとしても、「どうして、どうして」と質問責めのように聞かないで、いい意味で待っていてほしい。すぐに「どうして」と聞かれても、「いじめ」だとか、言えない子もいると思うんです。

明らかにわかるような理由があっても、自分みたいに「モヤモヤしてよくわからない」、理由を聞かれても「わからない」という子もいると思うので、ほっといてほしいというか、少し待ってほしい。』(21ページより引用)

また、次男が不登校を経て、やっと安定した状態にたどり着いた父親、りゅうさんは、このように答えていらっしゃいます。

『私は一般的な親ですから、子どもが学校に行きたくないと言い出せば、学校に復帰させようと考えました。いじめの問題や人間関係を疑い、担任に相談したり本人に聞いたりしてみましたが、はっきりとした答えは返ってきませんでした。

なだめたり、叱責したり、いろいろ手を打ちましたが、次男の状態は悪くなる一方でした。暴言や、ナイフを持ち出して威嚇したり、頭を抱えて丸くなり怯えるようになったので、心療内科にも連れて行きましたが、精神科医とは話すこともしませんでした。』(81ページより引用)

お子さん等の不登校やひきこもりに悩んでいるあなたへ、当事者と当事者家族の体験談が参考になる『生きづらさの生き方ガイド』

お子さん等の不登校やひきこもりに悩んでいるあなたへ、当事者と当事者家族の体験談が参考になる『生きづらさの生き方ガイド』(Yutthana TanapunyoによるPixabayからの画像)

上で引用した発言部分は切実で重い内容ですが、インタビューに応じられた方々は皆さん嵐を乗り越えて、明るい穏やかな境地に達しています。

みどりさんは『誰かの力を借りながら、自分の思いや経験を発信して「不登校や生きづらい状況の子どもたちや親御さんと関わっていきたいな」』と最後に仰っています。

りゅうさんも『親バカだから、単純に息子は可愛い。「生きていることに、意味や価値がある。親より長生きしてくれれば、それでよし」父としてそれがいちばんの幸せ。』とインタビューを結んでいらっしゃいます。

お子さんやお孫さんの登校時の発熱や腹痛、「学校にいきたくない」などの異変に困り、悩んでいらっしゃるあなたへ、この不登校・ひきこもり・発達障害・LGBTQ+  生きづらさの生き方ガイド ~本人・家族の本音と困りごと別相談先がわかる本をお勧めします。

☆株式会社日本法令 https://www.horei.co.jp/iec/

☆『不登校・ひきこもり・発達障害・LGBTQ+  生きづらさの生き方ガイド ~本人・家族の本音と困りごと別相談先がわかる本』https://www.horei.co.jp/iec/products/view/2579.html

☆一般社団法人 生きづらさインクルーシブデザイン工房(IIDK)https://www.iidk.org/

以上

お子さん等の不登校やひきこもりに悩んでいるあなたへ、当事者と当事者家族の体験談が参考になる『生きづらさの生き方ガイド』

お子さん等の不登校やひきこもりに悩んでいるあなたへ、当事者と当事者家族の体験談が参考になる『生きづらさの生き方ガイド』(Cloene silvaによるPixabayからの画像)

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