糖尿病など持病のある方と60歳以上の方は、新型コロナワクチンの4回目接種で、死亡リスクが72%減少

糖尿病など持病のある方と60歳以上の方は、新型コロナワクチンの4回目接種で、死亡リスクが72%減少

糖尿病など持病のある方と60歳以上の方は、新型コロナワクチンの4回目接種で、死亡リスクが72%減少(Julius SilverによるPixabayからの画像)

8月16日の新型コロナウイルス新規感染者は、全国で16万6,174人。16日の死者数は284人で、第6波に迫る高水準です。再び増加傾向にあり、救急搬送は今も機能不全に陥っているようです。このような状況で、あなたは新型コロナワクチンの接種はなさいましたか?イスラエルのテルアビブ大学が調査した新型コロナワクチンの4回目接種の効果について紹介します。

1.  年代別の3回目ワクチン接種実績はどのくらい?

日本全国の年代別接種実績の統計はありませんでした。そこで、東京都が発表している「都民の年代別の接種状況」を紹介します。

12~19歳        接種率38.6%

20代                          48.0%

30代                          55.1%

40代                          62.9%

50代                          79.4%

60代                          85.0%

70代                          88.2%

80歳以上                   94.4%

2.4回目ワクチン接種実績はどのくらい?

4回目の接種実績も、東京都が公表している数値を紹介します。

                                   都民の接種率           全国の接種率

60歳以上の接種率               51.7%                       40.7%

65歳以上の接種率               56.0%                       45.6%

上記のように全国の接種率は、50%に到達できていない状況です。60代の3回目の接種率(都民の場合)85.0%の半分であれば、人口比では接種率はもっと下がります。

糖尿病など持病のある方と60歳以上の方は、新型コロナワクチンの4回目接種で、死亡リスクが72%減少

糖尿病など持病のある方と60歳以上の方は、新型コロナワクチンの4回目接種で、死亡リスクが72%減少(PexelsによるPixabayからの画像)

3.4 回目の COVID-19 ワクチン接種により、高齢者の死亡リスクが 72% 減少

この研究は、テルアビブ大学とネゲブのベングリオン大学がイスラエル保健省と共同し、4 回目の COVID-19 ワクチン接種が、介護施設の高齢者をオミクロンの亜種から保護するのに効果的があるかどうかを調査しました。

方法:

*ファイザー ワクチンの 4 回目接種を受けた介護施設の 24,088 人の居住者と4 か月以上前に最初の 3 回目接種を受けた 19,687 人の居住者を比較

*被験者の平均年齢は 80 歳で、全員がイスラエルの「シニア シールド」プログラムに参加している長期介護施設の居住者

時期とイスラエルの背景:

オミクロン波が今年の 1~3 月の間にイスラエル全土に広がったとき、この特定の変異体に対する登録済みの利用可能なワクチンはありませんでした。イスラエルやその他の地域では、一般的なオミクロン株に対する既存のワクチンの有効性、特に4 回目接種に関して、多くの議論が行われてきましたが、私たちの研究は、ワクチンの4回目投与の重要な利点を指摘できました。

結果:

*4 回目ワクチン接種を受けた人たちは、3 回目接種を受けた人たちよりも オミクロンの亜種への感染率が34%少ない

*4 回目ワクチン接種を受けた人たちは、3 回目接種を受けた人たちよりも新型コロナウイルスに感染し、オミクロンの亜種の軽度から中等度の症状になる確率が64%少ない

*4 回目ワクチン接種を受けた人たちは、3 回目接種を受けた人たちよりも新型コロナウイルスに感染し、オミクロンの亜種で重症入院する確率が67%少ない

*4 回目ワクチン接種を受けた人たちは、3 回目接種を受けた人たちよりもコロナウイルスによる死亡率が72%低い

*4 回目COVID-19 ワクチン接種は、長期介護施設の高齢者をオミクロン株から保護するのに効果的である

ベン グリオン大学の Ron Dagan 教授の意見:

「この研究で示された結果は、ワクチンの役割の重要性と、危険にさらされている集団の重度の罹患率と死亡率の波を抑えるためには構造化された効果的ワクチン接種システムの有効性である。」

糖尿病など持病のある方と60歳以上の方は、新型コロナワクチンの4回目接種で、死亡リスクが72%減少

糖尿病など持病のある方と60歳以上の方は、新型コロナワクチンの4回目接種で、死亡リスクが72%減少(WalkersskによるPixabayからの画像)

4.4回目接種の対象となる(18歳以上)基礎疾患ってなに?

イスラエルで有効性が証明されたワクチン4回目接種の対象は、以下に該当する方々です。

1.3回目のワクチン接種から5か月が経過した「60歳以上の方」

2.「18歳以上で基礎疾患を有する方・その他重症化リスクが高いと医師が認める方」

3.「医療従事者等・高齢者施設等の従事者」

この「基礎疾患を有する方」の「基礎疾患」にはどんな病気が含まれるかを東京都のホームページで調べたら、なんと、14種類もありました!

1.慢性の呼吸器の病気

2.慢性の心臓病(高血圧を含む。)

3.慢性の腎臓病

4.慢性の肝臓病(肝硬変等)

5.インスリンや飲み薬で治療中の糖尿病又は他の病気を併発している糖尿病

6.血液の病気(ただし、鉄欠乏性貧血を除く。)

糖尿病など持病のある方と60歳以上の方は、新型コロナワクチンの4回目接種で、死亡リスクが72%減少

糖尿病など持病のある方と60歳以上の方は、新型コロナワクチンの4回目接種で、死亡リスクが72%減少(my000693によるPixabayからの画像)

7.免疫の機能が低下する病気(治療や緩和ケアを受けている悪性腫瘍を含む。)

8.ステロイドなど、免疫の機能を低下させる治療を受けている

9.免疫の異常に伴う神経疾患や神経筋疾患

10.神経疾患や神経筋疾患が原因で身体の機能が衰えた状態(呼吸障害等)

11.染色体異常

12.重症心身障害(重度の肢体不自由と重度の知的障害とが重複した状態)

13.睡眠時無呼吸症候群

14.重い精神疾患(精神疾患の治療のため入院している、精神障害者保健福祉手帳を所持している(※)、又は自立支援医療(精神通院医療)で「重度かつ継続」に該当する場合)や知的障害(療育手帳を所持している(※)場合)

それから、肥満は「BMI 30以上」だそうです!

*BMIの算出方法: BMI=体重kg ÷身長(m)÷身長(m)

*BMI30の目安:身長170cmで体重87kg、身長160cmで体重77kgの方

糖尿病や睡眠時無呼吸症候群のかた、あるいはBMI 30以上の方、4回目接種の対象者です!どうか4回目ワクチン接種をご検討ください!

糖尿病など持病のある方と60歳以上の方は、新型コロナワクチンの4回目接種で、死亡リスクが72%減少

糖尿病など持病のある方と60歳以上の方は、新型コロナワクチンの4回目接種で、死亡リスクが72%減少(KanenoriによるPixabayからの画像)

☆東京都新型コロナウイルスワクチン接種ポータルサイト https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/iryo/kansen/coronavaccine/index.html

☆基礎疾患を有する方のワクチン接種について(4回目接種)https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/iryo/kansen/coronavaccine/kisoshikkan.html

☆ワクチンの基本情報(4回目接種)(詳細) https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/iryo/kansen/coronavaccine/fourth_detail.html

☆「Association of Receipt of the Fourth BNT162b2 Dose With Omicron Infection and COVID-19 Hospitalizations Among Residents of Long-term Care Facilities」https://jamanetwork.com/journals/jamainternalmedicine/fullarticle/2793699

☆「NEWS RELEASE 10-JUL-2022 The fourth COVID-19 vaccine reduces the risk of death by 72% amongst the elderly」https://www.eurekalert.org/news-releases/958388

以上

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