1日の歩数が多いほど、死亡リスクが低下します！

国立衛生研究所の一部である国立癌研究所（NCI）と国立老化研究所（NIA）、および米国疾病予防管理センター（CDC）の研究者を含む研究チームは、毎日の歩数が多いほど死亡率が低下すると発表しました。このプレスリリースをご紹介します。https://www.cancer.gov/news-events/press-releases/2020/daily-step-count-mortality

この研究では、40歳以上のアメリカ成人の代表的なサンプルで、約4,800人が参加。2003年から2006年まで期間で、最大7日間、活動量を測る機器を着用して通常の生活を過ごしました。その後、研究チームは参加者の2015年までの死亡率を追跡し、分析しました。

その結果、以下のことが判明しました。

• 1日4,000歩の歩数と比較して、1日8,000歩では、すべての原因による死亡リスクが51％低下
• 1日12,000歩の歩数であれば、１日4,000歩に比較して死亡リスクが65％も減少
• 1日の歩数が多いほど、男性と女性の両方で、すべての原因による死亡率が低下
• 1日の歩数が多いほど、心血管疾患と癌による死亡率も低下

これらの結果から、『健康上のメリットを得るには、成人は週に最低150分以上の中程度の運動を行うことがお勧め』だそうです。

また、サイモンフレイザー大学の健康科学教授であるスコット・リア氏が率いる国際的な科学者チームは、ジムでのトレーニングから自宅の掃除・洗濯まで、あらゆる種類の身体活動が心臓病や死さえも防ぐのに役立つことを発見しています。https://www.sfu.ca/sfunews/stories/2017/09/study-finds-any-activityfrom-workouts-to-houseworkis-good-for-th.html

1日30分または1週間150分の活動ガイドラインを満たすと、身体活動の種類に関係なく、あらゆる原因による死亡のリスクが28％減少し、心臓病が20％減少することを発見。世界中の4人に1人が、1日30分または1週間150分のガイドラインを満たしていないが、全員が5年間にわたって週に少なくとも150分間活動していれば、12人に1人の死亡を防ぐことができるそうです。

CDCの栄養、身体活動、および肥満の部門のジャネットフルトン博士はこう述べています。『活動的であることには、肥満、心臓病、2型​​糖尿病、および一部の癌のリスクを軽減するなど、多くの利点があります。そして、毎日歩いたり、掃除・洗濯・買い物など活発に動くと、人々が気分が良くなり、よりよく眠れます。』

新型コロナウイルスの影響で毎日の通勤や買い物が制限されていますが、あなたは1日30分あるいは1週間150分の中程度の運動量を達成なさっていますか？私の場合は1日100歩、歩いているかさえ分かりません。健康寿命を延ばすために、やっぱり運動が必要と痛感しています。一緒に歩きませんか？

 

謝辞：National Cancer Institute　と　Simon Fraser University　の研究チームの皆様に感謝し、今後の研究の進展をお祈りします。

NCI Press ReleaseーHigher daily step count linked with lower all-cause mortality　Posted: March 24, 2020　https://www.cancer.gov/news-events/press-releases/2020/daily-step-count-mortality

Study finds any activity—from workouts to housework—is good for the heart　September 22, 2017　https://www.sfu.ca/sfunews/stories/2017/09/study-finds-any-activityfrom-workouts-to-houseworkis-good-for-th.html

以上