漢方外来が開設されている全国の大学病院一覧(2/2)
先週(11/17)に続き、漢方外来を開設している全国の大学病院の情報をお届けします。大学病院を選んだ理由は、受診する場合は現代医学的治療と漢方治療の良さを組み合わせた統合医療が好ましいと考えたからです。今回は北陸地方、近畿・東海地方、四国・中国地方、九州・沖縄地方の24病院の情報をお届けします。
◎北海道・東北地方(詳細は先週(11/17)をご覧ください)
*1「秋田大学医学部附属病院 漢方外来」
*3「東北大学病院 漢方内科」
◎関東地方(詳細は先週(11/17)をご覧ください)
*1「北里大学病院 漢方外来」
*5「埼玉医科大学病院 東洋医学科」
*6「埼玉医科大学 かわごえクリニック 東洋医学(はり・漢方)外来」
*7「順天堂大学医学部附属順天堂医院 総合診療科 漢方外来」
*8「昭和大学病院 東洋医学科」
*10「筑波大学附属病院 漢方外来」
*11「東海大学医学部付属 東京病院 漢方外来」
*12「東海大学医学部付属病院 東洋医学科」
*13「東京医科大学病院 漢方医学センター」
*15「東京女子医科大学附属 東洋医学研究所」
*16「東邦大学医療センター 大橋病院 漢方外来」
*18「日本医科大学付属病院 東洋医学科」
*19「日本大学医学部附属板橋病院 東洋医学外来」
◎北陸地方
*1「金沢医科大学病院 集学的医療部 漢方外来」
https://www.kanazawa-med.ac.jp/~center21/kanpou/kanpou_staff.html
『西洋医学の診察治療方法に、漢方医学を加えることで患者さんに最善の医療を提供します。』
*2「富山大学附属病院 がん和漢薬治療センター」
http://www.hosp.u-toyama.ac.jp/oncology/clinical/support/wakan/
『がん和漢薬治療センターでは、おもに各診療科で行われている化学療法や放射線治療に伴う副作用軽減を目的として、がんの支持療法を行っています。
当院では、がんに対して化学療法や放射線治療を行っている患者さんの副作用を軽減し、積極的な治療を完遂することができるように漢方薬を処方しています。
また緩和ケアラウンドに参加して、化学療法や放射線治療目的で入院中の患者さんにも、必要に応じて漢方薬を主治医に提案させていただいています。
今後はこれらのがんの支持療法をより周知することに加え、がんと診断された時点で化学療法などを行う前に、体調のバランスを整えるコンディショニングや手術前後の体調管理、そして再発防止にむけても、積極的に漢方治療の併用を提案させていただきます。』
*3「富山大学附属病院 和漢診療科」
http://www.hosp.u-toyama.ac.jp/medical/wakan/
『主な対象疾患:
当科を受診される患者さんは、消化器疾患、呼吸器疾患、循環器疾患、リウマチ・膠原病、神経疾患、糖尿病などの内科疾患のほか、皮膚科疾患、婦人科疾患、耳鼻咽喉科疾患、精神科疾患、疼痛性疾患など様々です。冷え症や虚弱体質など、西洋医学ではあまり治療の対象とならない患者さんも多く受診されます。
- 従来の西洋医学的治療に限界がある場合
- 副作用のために西洋医学的治療を十分に受けられない場合
- 西洋医学的治療に東洋医学の長所を加え、より一層の効果を期待する場合
- 症状が複数の臓器や器官に渡り、愁訴が多い場合
などの理由で受診されることが多くなっています。
次のような治療に、特に熱心に取り組んでいます。
- 何らかの症状を和らげることを目的とした漢方治療
- 各種慢性疾患の進展予防を目的とした漢方治療
- 難治性疼痛性疾患に対する漢方治療
- 抗癌剤治療による副作用の軽減を目的とした漢方治療
- 認知症の行動・心理症状の軽減を目的とした漢方治療』
◎近畿・東海地方
*1「愛知医科大学病院 総合診療科 漢方外来」
https://www.aichi-med-u.ac.jp/hospital/sh04/sh0401/sh040112/index.html
『総合診療科では,女性医師が女性のためだけに診療する「女性総合外来」とベテランの漢方専門医による「漢方外来」の二つの専門外来を完全予約制で開設し,患者さんの幅広いニーズに応えるよう努めています。
「漢方外来」は生体を流れる気血水の異常,陰陽の不均衡など西洋医学とは視点の異なる生理観と病理観をもち,多成分不純物からなる生薬を主たる治療手段とする漢方でこそ対応できる場合もあります。』
*2「大阪大学医学部附属病院 漢方内科」
https://www.hosp.med.osaka-u.ac.jp/departments/c_medicine.html
『当科では、様々な疾患を対象に、患者さんのQOL改善を目指し、診療を行ってまいりましたが、2019年10月より、がん患者さんを中心に診療を展開していくこととなりました。がん治療に伴う手術、化学療法、放射線治療による身体症状やQOLの低下に対して、漢方治療で対応するだけでなく、当科が日本の基幹病院で初めて臨床研究を開始したがんケトン食療法も加えて、強力ながん支持療法を展開していきたいと思っております。また、がん患者さんのQOL改善を目指し、新たに、週1回のみ鍼灸治療も、試験的に開始しております。
完全予約制外来のため、患者包括サポートセンターに必ずご連絡下さい。当科としては、大学病院で対応が必要ながん患者さんを対象に、初診時に、漢方的な診断に加えて、様々な血液検査や画像診断を行います。患者さんの病態に応じて、院内のより適切な専門医をご紹介したりすることもございます。その旨を、必ず患者さんにお伝えください。がん以外の疾患で、漢方治療をご希望の方は、当科のホームページをご覧ください。関連施設をご紹介します。』
*3「京都大学医学部附属病院 漢方診療ユニット」
https://www.kuhp.kyoto-u.ac.jp/department/departments/kampo.html
『漢方診療ユニットは、漢方医学の統括組織として2016年4月に附属病院内に設置されました。
現在は毎木曜日、外来診療棟4階の404号室で漢方外来を行っています。非常勤の漢方指導医1名と漢方専門医1名、常勤の漢方専攻医1名が漢方外来を担当しています。常勤の漢方専門医1名はペインクリニック外来で診療を行っております。当院は、日本東洋医学会指定研修施設に認定されています。
特色ある取り組み
西洋医学的には病名のつかない症状の改善に取り組んでいます。
より専門性の高い医療、患者一人一人の症状や体質にあわせたオーダーメイド医療を提供するために、質問紙を用いて詳しく症状をお聞きし、身体診察の結果と合わせて漢方薬を提案します。
さまざまな専門科の医師が、個々の立場から自由に意見を交換しながら診療できるように、院内での連携に重点をおき、診療科横断的な治療を行っています。』
*4「京都府立医科大学附属病院 漢方外来」
https://www.h.kpu-m.ac.jp/doc/departments/clinical-departments/chinese-traditional-medicine.html
『伝統ある京都府立医科大学病院という世界の最先端の治療を受けることが出来る環境の中での漢方診療は、決して西洋医学と相対するものではありません。むしろ、西洋医学的な手法を存分に活かす中で、漢方治療を受けていただくことが出来るわけです。
私たちが患者様の訴えをしっかり受けとめて、その中の「未病」の部分は一体何か?を的確に把握し、患者様とともに共同作業で治療を進めると、「漢方薬って本当にいいですね」ということが理解していただけると思います。
より円滑な診療のために お願い 1)現在かかっておられるお医者様の紹介状をなるべくご持参ください。紹介状がない場合には、まず総合診療部を受診していただいてからとなりますので、よろしくお願いいたします。
2)漢方外来は予約制となっております。初診の患者様は当日の担当医が診察させて頂くことになりますので、特定医師あての紹介状をお持ちの場合はその医師の担当の曜日に御受診ください』
*5「近畿大学病院 東洋医学研究所附属診療所/漢方診療科」https://www.med.kindai.ac.jp/departments_and_centers/internal_medicine/26touyouigaku.html
『診察している専門疾患:
漢方薬と鍼灸を用いた東洋医学的診療を幅広く行っている。外科的治療が優先されるような疾患(悪性腫瘍等)においても、治療(手術、抗がん剤、放射線治療)にともなう症状緩和が可能である。特に、女性疾患(更年期障害、月経前症候群、月経困難症等)、皮膚疾患(アトピー性皮膚炎等)、冷え性については専門外来として、西洋医学的専門性をもった治療を行っている。
診療内容・特色:
1.通常の西洋医学的診療とは異なる、患者さまの個々の細かな特性に基づいた東洋医学的な診断・治療。
2.東洋医学研究所附属診療所では「自由診療」、漢方診療科では通常の「保険診療」を実施。
3.「自由診療」においては、保険診療の枠にとらわれないため、エキス剤においても保険病名に関係なしに有効な製剤が使用可能。煎じ薬(患者さまの状態に合わせた生薬のオーダーメイド処方)においては高品質なものが使用可能。
4.女性漢方外来、冷え症外来では、保険診療では行わないような問診票等によるきめ細かい検査を実施。症状改善において必要であれば西洋薬との併用治療を行い、西洋医学・東洋医学の専門性をもった両者の利点を生かした診療を行う。
5.独自の高品質の生薬を使用した煎じ薬の院内処方。
6.漢方治療と鍼灸治療の併用。』
*6「神戸大学医学部附属病院 漢方内科」
https://www.hosp.kobe-u.ac.jp/department/department/kanpou.html
『得意とする診療内容:
対象疾患は、リウマチ・膠原病などの自己免疫疾患、更年期障害・月経異常などの婦人科疾患、アトピー性皮膚炎・気管支喘息などのアレルギー疾患、その他、ストレスに起因する心療内科的疾患など、さまざまな疾患が対象になります。また、悪性疾患の治療中におけるQOL(生活の質)の改善に関しても漢方治療が有効であることが確認されています。』
*7「滋賀医科大学医学部附属病院 漢方外来」
https://www.shiga-med.ac.jp/hospital/doc/department/special_opd/tcm/index.html
『私たち漢方外来の最大の特色は、「未病(みびょう)を治(ち)す」ということです。漢方診療は、決して西洋医学と相対するものではありません。むしろ、西洋医学的な手法を存分に活かす中で、漢方治療を受けていただくことができるわけです。』
*8「名古屋市立大学病院 漢方医学センター」
https://w3hosp.med.nagoya-cu.ac.jp/section/central/kanpouigakucenter/
『令和2年3月1日より漢方医学センターが開設されました。
漢方とは古来中国で発生後日本や中国で発展を遂げてきた医学です。独特の伝統的思考過程にて診断、治療をしますが時に西洋医学で効果不十分な時に効果を発揮することも多いです。日本ではほとんどの開業医で採用している漢方ですが大学病院で導入することにより、よりきめ細かな治療と大学病院特有の漢方診療を提供いたします。既存の治療で中々治療効果が出ない時、現在の西洋医学の範疇では治療法が十分に確立されておらずお困りの時はお気軽にご相談ください。
センターの特徴:
漢方医学センターの役割は西洋医学では対応しきれない症状、病状の緩和改善を漢方薬の併用にて改善していくことにあります。現在、センターでは総合漢方外来・内科(主に消化器)、外科、泌尿器科、いたみセンターが外来担当しております。』
*9「奈良県立医科大学附属病院 漢方外来」
https://hospital.naramed-u.ac.jp/department/kanpogairai.html
『診療内容:診療にあたり、身体的な疾病と同時にこころの問題、その人を取り巻く背景、生活環境までみつめていく必要があると考えています。西洋医学で治療すべき問題は西洋医学で、そして養生しようと思ってもなかなかできない患者さんの全体像をみつめて漢方治療を試みるわけです。単に漢方薬を飲むことだけが漢方治療ではありません。「一に養生、二に看病」をともに考えていきましょう。』
*10「三重大学医学部附属病院 漢方医学センター」
https://www.hosp.mie-u.ac.jp/section/kanpou/
『治療方針:
2010年5月より開設されていた漢方外来を前身として、漢方診療に特化した独立部門である漢方医学センターが2022年4月、三重大学医学部附属病院に設置されました。各種漢方エキス製剤および刻み生薬による煎じ薬によって、様々な症状に対しての漢方治療を専門的に行います。すべて保険診療となっております。日本東洋医学会認定による漢方専門医/指導医が診療に当たります。
また、当院は日本東洋医学会認定研修施設にもなっておりますので、漢方専攻医や専攻医を目指す医師も治療に携わっています。鍼灸師や漢方生薬認定薬剤師とともに、センターカンファレンスを行い、より質の高い漢方医学の実践を目指しています。
得意とする分野:
*機能的な症状(検査で異常が見つからないような諸症状)
*器質的な疾患に伴う諸症状(西洋医学のみでは改善しない場合の漢方治療併用)
*女性特有の症状(月経関連症状、更年期症状、乳がんホルモン療法に関する諸症状など)
*小児特有の症状(起立性調節障害、いわゆる虚弱児、食が細い、おなかが弱いなど)
*加齢とともにおこる諸症状(フレイル、ロコモティブシンドロームなど)』
◎四国・中国地方
*1「愛媛大学医学部附属病院 漢方外来」
https://www.hsp.ehime-u.ac.jp/department/kanpou/
『漢方外来:本院・他院での治療歴に関わらず、どなたでも受診いただけます。
どのような場合に漢方外来が勧められるのか:
すべての体調不良を対象としますが、以下のような場合には特に漢方診療をお勧めします。
*西洋医学的に複数の病態が混在し、多剤併用を余儀なくされている場合。
*副作用などで西洋医学の治療導入や治療継続が困難な場合。
*西洋医学的に原因や病態が明らかでない場合。
*西洋医学的に病態が分かっていても治療法が確立していない場合。』
*2「岡山大学病院 総合内科・総合診療科 漢方外来」
https://www.okayama-u.ac.jp/user/hospital/index113.html
『対象疾患について:内分泌・代謝疾患,消化器疾患,循環器疾患,感染症,不明熱,東洋医学など,構成スタッフの備える専門的な視点を活かし,総合的・全人的に内科診療をいたします。
複数の病気をもつ患者さん,専門の科の境界領域のため受診すべき診療科が決まらない場合,原因不明の発熱や倦怠感,初期対応が必要な場合など,内科疾患全般が含まれます。生活習慣病から健診の二次精査まで幅広く診療しており,各専門科と包括的に連携いたします。
漢方外来: 西洋医学のみでは克服できない病態について,漢方専門医が診療にあたります。』
*3「高知大学医学部附属病院 総合診療部 高度先進医療・特殊治療」
http://www.kochi-u.ac.jp/kms/hsptl/medical/department/general.html
『漢方:体がだるい、めまいがする、冷え性であるなどの自覚症状があるのに、病院で検査に異常が認められずお困りの方はおられませんか?この様な状態を漢方では未病(病気の前段階)といいます。漢方薬は、この未病を治療するのに適した医学です。一度、漢方薬を試しに受診してみませんか?当院では煎じる手間のないエキス剤を処方しております。』
*4「島根大学医学部附属病院 漢方外来」
https://www.med.shimane-u.ac.jp/h_docs/2023011700026/
『2022年12月より、当院漢方外来では毎週水曜日(第2週を除く)午後に新たに新患・再診枠を設けました。今後さらに漢方診療を充実させていきます。当院漢方外来では、外科系及び内科系の専門医が診療に携わり、大学病院という強みを活かして関連診療科と連携し、適切な診療を提供いたします。』
*5「鳥取大学医学部附属病院 薬物療法内科 漢方外来」
『漢方外来:
漢方薬は、自然界にある植物などの生薬をバランスよく組み合わせた薬です。薬物療法内科では保険診療の範囲で、漢方エキス剤を用いた診療を実施しております。
現在は様々な疾患、症状に対して西洋医学による診断および治療を行うことが一般的ですが、中には十分な治療効果を得られない場合があります。また、検査で異常が見つからないのに身体の調子がすぐれない場合や、冷え性、急にのぼせる、疲れやすいなどの症状に対して、漢方治療による効果を期待することができます。当科では以下のような症状を中心に、漢方薬を用いた治療をおこなっています。
診察している主な症状:
風邪をひきやすい
胃腸が弱い
心と体の不調
老化に伴う諸症状
冷え性、肩こり、のぼせ
こむら返り
自律神経失調症といわれた など』
*6「広島大学病院 漢方診療センター」
https://www.hiroshima-u.ac.jp/hosp/sinryoka/chuoshinryo/kanpo/about
『一度漢方を試してみませんか?
1.外科手術後の臓器機能の低下に伴う不定愁訴(食欲低下・便通異常・腹痛など)
2.抗癌剤やホルモン剤投与後に出現する副作用や関連症状
3.冷えや月経不順、更年期障害などの婦人科特有の不定愁訴
4.過敏性腸症候群などの機能性胃腸疾患
5.老化と関連した諸症状(めまい・耳鳴り・頻尿など)
6.アレルギー性疾患(アトピー性皮膚炎、花粉症、気管支喘息など)
7.ストレス疾患(うつ病・心身症・神経症など)
8.上記以外で原因不明、効果的な治療がない、あるいは効果が乏しい病気・病態・症状(慢性疲労症候群・繊維筋痛症など)』
*7「山口大学医学部附属病院 漢方診療科(総合外来)」
http://www.hosp.yamaguchi-u.ac.jp/section/03.html
『診療内容:生活習慣病・老人性疾患・消化器疾患・その他の難治性疾患を中心に、漢方医学に基づいた全人的医療を実践しています。
医学的にどこも悪くないと言われたが、様々な症状に悩んでいる方(例えば、めまい・耳鳴り・肩こり・手足の痺れ・頭痛・腹痛・便秘・下痢など)は漢方診療の良い適応です。また、更年期障害や老化防止を考慮した『食養生』の指導も行っています。
対象となるべき疾患や症状:
・外科手術後の不定愁訴(便通異常・腹痛・食欲低下など)
・冷えや月経不順などの婦人科領域の不定愁訴
・過敏性腸症候群などの機能性胃腸疾患
・老化と関連した諸症状(めまい・耳鳴り・頻尿・不眠など)
・原因のわからない疾患に伴う愁訴(慢性疲労症候群・繊維筋痛症・舌痛症など)』
◎九州・沖縄地方
*1「大分大学医学部附属病院 専門外来 漢方外来」
https://www.med.oita-u.ac.jp/hospital/gairai_senmon.html#kanpou
『本院では平成19年5月より漢方外来を始めました。
現代医学すなわち「西洋医学」は患者さんの病気を診断して病名を決め、それに対して治療を行う医療です(病名治療)。これに対して、漢方薬を使用する「東洋医学」は、患者さんの心身全体を総合的に診て、バランスの崩れた体質を改善し、心身の調和を図る医療です(体質治療)。
漢方外来では、症状はあるが検査では異常が見つからない方、あるいは西洋医学的治療では十分な効果を得られない患者さんの生活の質(QOL)の向上をお手伝いします。東洋医学的な診察を行い、患者さんの体質(証)に合った漢方薬(健康保険が適用されます)を処方し、生活習慣の改善指導を行います。
診察は完全予約制をとっています。下記電話番号にお電話下さい。または総合案内あるいは患者相談窓口(1番)でお尋ね下さい。』
*2「鹿児島大学病院 漢方診療センター」
https://www.hosp.kagoshima-u.ac.jp/department/033-2/
『鹿児島大学病院漢方診療センターは、漢方治療を希望される患者さんのニーズにお応えするため、平成24年5月に開設されました。
当センターでは、各診療科の治療では症状が改善しない、検査では異常を指摘されないけれども、さまざまな症状が続いてお困りの方に、漢方薬での治療を中心に行っています。
医科と歯科が連携して診療に当たり、体のだるさ、めまい、頭痛、身体の痛み、胃腸虚弱、疲れやすさ、手足の冷え、月経困難のほか、原因のはっきりしない口腔や舌の痛み、治りにくい口内炎、味がおかしい、口が乾くなどの症状をお持ちの方々に対して診療を行っています。また、その他の症状がある方も是非一度ご相談ください。
なお、漢方薬は約140種類のエキス製剤の中から処方され、健康保険が適用されますが、煎じ薬は取り扱っていません。現在のところ心身医療科、産科婦人科、口腔外科の医師が外来のみで診療しています。受診希望の方は、かかりつけ医の紹介状と予約が必要になります。夜間・休日の対応に関しては、かかりつけ医にご相談ください。』
*3「九州大学病院 漢方外来」
https://www.hosp.kyushu-u.ac.jp/shinryo/special/08/
『診療科紹介:
漢方は全身のバランスを整え、自然治癒力を高める医療です
西洋医学は病気の原因を究明し、その原因を取り除く事に主眼をおいています。それに対して漢方は病気になった人間の病的なバランスを健康バランスへと補正し、自然治癒力を最大限に発揮させることを目指しています。私ども総合診療部では東西医学の融和により、患者さんにより満足していただける医療を目指していきたいと考えています。
どのような時に漢方外来を受診したらよいでしょうか?:
・冷え性、虚弱体質など西洋医学的に診断がついていない方
・診断がついているが、西洋医学的に充分な治療手段がない方
・現在治療を受けているが、副作用などで困っている方
・高齢の方などで、多くの病気を同時にかかえている方』
*4「福岡大学病院 総合診療部」
https://www.hop.fukuoka-u.ac.jp/department/25/
『当部の役割は、当院において主として初診患者さんや救急患者さんの的確な診断と初期治療を行うことです。また、当部では、漢方薬による治療を行っています。
漢方薬治療では漢方医学的な問診、診察によって、体のバランスのくずれを判断して、そのバランスの調整をすることのできる漢方薬を使用します。西洋医学的な治療がない場合、または効果が不十分な場合、副作用で治療継続ができない場合なども治療可能なことがあります。
漢方薬による診療は保険診療です。漢方薬は当部以外の多くの診療科でも処方を受けることができます。
漢方薬治療の対象になる疾患は以下のものがあります。
*関節痛、筋痛、腰痛、神経痛、肩こり等の骨関節筋疾患
*脳血管障害、頭痛、めまい、末梢神経障害等の神経疾患
*関節リウマチ、強皮症等の膠原病疾患
*咽喉頭異常感症、鼻炎、めまい等の耳鼻科疾患
*胃炎、機能性胃腸症、腹痛、便秘、下痢等の消化器疾患
*冷え症、のぼせ、月経異常、更年期症状等の婦人科疾患
*鬱症状、不安障害、認知症等の精神神経疾患
*感冒、気管支炎、気管支喘息等の呼吸器疾患
*動悸、心臓神経症等の循環器疾患
*皮膚炎、じんましん、しもやけ等の皮膚疾患
*多尿、排尿障害等の腎、泌尿器科疾患
*糖尿病、メタボリック症候群、肥満症、発汗異常
*全身倦怠感や原因のわからない不調』
この情報があなたのご参考になれば幸いです。(地域別、五十音順、2023年11月11日現在)
以上